Jリーグ

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「きっちりゾーン・ディフェンス対策を遂行できる名波監督は、デB・・・いや名将への道を歩み始めている?」J2第17節 ジュビロ磐田-ツエーゲン金沢

J3からの昇格組であるにも関わらず、現在13試合負けなしと開幕からJ2で大旋風を巻き起こしている2位金沢と、1年でJ1への返り咲きを狙う3位ジュビロの直接対決は、点差こそ2-1の最小失点だったが、内容的には19対4というシュート数が表す通り、ジュビロが圧倒していた試合だった。 J2の得点数トップのチームと最小失点のチームという最強の矛と盾同士の対決でここまでスタッツに差が出たのは、金沢が誇る完成度 […]

「選手を個人能力じゃなくて戦術適応度で選ぶ時代が日本にも来るのか」ナビスコカップ グループB モンテディオ山形-横浜Fマリノス

今年度のナビスコカップのグループリーグ最終節。グループBは名古屋の勝ち抜けが既に決定しており、その次には勝ち点8で3チームが並び、山形は2位の神戸に対して得失点差が-1で、この試合の結果いかんでは十分勝ち抜けの可能性があったのだが、消化試合で若手を起用してきた横浜Fマリノスにまさかの零封で敗退が決定してしまった。 内容的には、序盤から山形が押していた時間に先制点が取れず、前半15分に先制点を奪われ […]

「フィッカデンティ監督は着実にザッケローニ化が進行している?」ナビスコカップ グループA FC東京-ヴァンフォーレ甲府

イタリアのセリエAで流行りつつある、中盤ダイアモンドの4-3-1-2のフォーメーションをFC東京も採用していると聞いて、さすがフィッカデンティ監督はイタリアのトレンドをキャッチアップしてるなと期待して試合を見てみたら、全然違うものが出て来て唖然としましたとさ。 イタリア式4-3-1-2は、ゾーン・ディフェンスをベースに中盤の3枚がボールサイドにスライドし、空いた中盤のスペースをSBが上がって埋めた […]

「コンディション以上に組織力の差が出た試合」J1-1stステージ第9節 浦和レッズ-ガンバ大阪

J1の1stステージ優勝争いを大きく占う首位決戦だったのだが、GW期間中でACLも混ざった過密日程と言う事で、あまりインテンシティの高くない試合になってしまったかなと。 その状況が有利に働いたのは明らかに浦和。浦和のサッカーはDFラインからのビルドアップが生命線であり、それを分断するにはいかに浦和の3CBに対して圧力をかけられるかが重要になるのだが、ガンバのパトリックと宇佐美の2トップはほとんど前 […]

「横浜Fマリノスにゾーン・ディフェンスは本当に浸透できるのか」J1-1stステージ第8節 横浜Fマリノス-サンフレッチェ広島

前回に試合を見た時は、いかにもまだモンバエルツ監督が戦術を構築している最中といったバラバラな状態だった横浜Fマリノス。で、もう8節になったこの試合ではどうかと注目して見てみたのだが、序盤はおっと思わせるものがあった。 横浜はビルドアップ時にはサイドバックが高く上がり、いかにもそこで基点を作ってビルドアップするんだなという意図が感じられ、もっともそれはきっちりサイドを手厚く守る広島の前に全くスムーズ […]

「湘南が単なる”善戦マン”で終わってしまわないためには」J1-1stステージ第6節 湘南ベルマーレ-ガンバ大阪

ここまでJ1で5試合を経過して勝ち点7と、昇格組の中ではまずまず健闘していると言える湘南ベルマーレ。しかしホームに昨年王者であるガンバを迎えた試合では、互角の試合運びを見せながらも0-2と敗れ、ガンバに貫禄を見せつけられた格好になってしまった。 試合はテクニックで勝るガンバがボールを支配するかと思われたが、前半を押し気味に進めたのは意外にも湘南だった。 ガンバは相変わらず緩めのなんちゃってゾーン・ […]

「このままでいいのか、柏のバンザイアタック」J1-1stステージ第6節 柏レイソル-鹿島アントラーズ

この試合で対戦する柏と鹿島の両方が、来週に行われるACLグループステージ第5節を控えているため木曜に前倒して行われた試合。 ACLでは、柏は現在グループ2位なのに対し鹿島は最下位とここまで対照的な結果になっているのだが、この試合を見る限りでは正直言って柏がこのままACLを勝ち抜けられるとはとても思えない内容だった。 柏のフォーメーションは4-2-1-3で、守備時には両ウイングが下がって4-5-1の […]

「代表組の明暗を分けた、組織力の差」J1第4節 ガンバ大阪-名古屋グランパス

ガンバからは宇佐美と藤春、そして今野、名古屋からは永井と川又というハリルホジッチ・ジャパンに選出されたメンバーが対戦、しかも金曜開催という事で注目が集まった試合。 結果は宇佐美の2ゴールを含むガンバが3点を奪い、終盤に永井が押し込んだ1点に名古屋を抑えて快勝したわけだが、その明暗を分けたポイントは、両チームの組織力の差にあったと言って良いだろう。 名古屋のフォーメーションはダニルソンをアンカーに置 […]

「まさか北陸の地にハリルホジッチ・サッカーが実現していたとは」J2第5節 ツエーゲン金沢-愛媛FC

常々、日本の場合はJ1よりもJ2のほうが組織的なサッカーをするチームが多いと個人的には思っている。 昨日のTwitterでもつぶやいたのだが、日本では「テクニックがある奴」>「フィジカルや運動量に長けている奴」という順列が出来上がっていて、マスコミやファンは華のあるテクニシャンが繰り広げるパスサッカーを好むし、パスサッカーの場合は下手な選手は走って体を張らないと上手い選手からボールをもらえないので […]

「完成以前の組織は、下手に組織が無いより難しい」J1第3節 横浜Fマリノス-サガン鳥栖

資本提携したマンチェスター・シティのルートから鳴り物入りでモンバエルツ新監督を招聘したものの、開幕から公式戦3試合で勝利がなかった横浜Fマリノス。三ツ沢で行われたサガン鳥栖との試合で、ようやく嬉しい初勝利となった。 ただ、モンバエルツ監督はフランスで戦術論の本を5冊も出しているバリバリの戦術家らしいのだが、正直言って横浜の守備組織はお世辞にも組織立っているようには見えなかった。一応の方向性としては […]

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