コラム・書評

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NHKの李忠成特番を見て、選手の帰化を考える

昨日は、仕事がバタバタしていて帰宅が遅く、試合を見るにはお疲れかつ時間が無かったので、NHKでやっていたドキュメンタリー「必ずヒーローになってやる ~サッカー日本代表 李忠成~」を見ておりました。 この番組は、実は3/11に放送される予定だったらしいのですが、ご存知のとおりその日は例の大事件があったので延期になっていたみたいですね。 私は関西の人間で、幼なじみに通名の在日の子がいましたし、しかも区 […]

何故、岡田ジャパンはおかしなコンセプトを持つに至ったのか。

1つ前のエントリーで、岡田ジャパンのコンセプトの不思議さについて、つい勢いでいろいろ羅列してしまったが、そもそも何故そんな妙なコンセプトに至ったのか、という部分について少し考察してみる。 おそらく、最も大きな問題点は、岡田監督自身のサッカー観の古さにあるのではとないかと思っている。 岡ちゃんの推し進めている、高い位置からプレスをかけ、攻撃時には選手が流動的にポジションを取り、数的優位を作ってパスで […]

オシムジャパンにおける海外組の今後

中村・高原の海外組が初合流と言う事で注目されたペルー戦だったが、戦評にも書いたとおり、ジーコジャパンレベルとは言わないまでも(笑)、オシムジャパンと言うよりは中村ジャパンのような感じになって、サウジ戦で見せた「らしい」試合からは一歩も二歩も後退した印象になってしまった。 確かに、中村が中盤でボールをキープして左サイドに大きなサイドチェンジといった「普通の」良い展開はあったが、引いた相手に対してクリ […]

高校選手権雑感

それほど多くの試合を見られたわけじゃないので、あまり大言壮語は出来ないのだが、上位に進出した高校の顔ぶれ以上に、例年とは違った試合が見られた大会だったと言える。 それは、かつての平山や大久保を擁した国見のような、ユースレベルの組織を破壊するような個の力を持ったチームがいない事と、昨年の野洲旋風が巻き起こしたと言われる、ドリブルとパスを織り交ぜてマイボールを大事にするサッカーが広がった事が大きいのだ […]

中田と高原

まず中田。 トリノがアウェイということもあって前線に2人、あとは守るという布陣で終始マークを付けられてボールを触れず。パスやシュートの精度も良くなかった。相変わらずマークを付けられた時のボールをもらう動きに工夫が無い。 そして高原。 相手の1860ミュンヘンのアイルランドばりのラインコントロールと中盤のプレスにHSVはパスの組み立てが出来ず、高原が苦しい体勢でポストプレイをやらざるを得なくなった。 […]

ミニコラム 「驕りの結末」

昨日の更新をアップした直後にスペースシャトル空中分解の大事件が起こった。 何とも痛ましい事故で、被害者のご冥福をただ祈るばかりなのだが、不謹慎を承知で言わせてもらうと、「驕り」の2文字が頭を離れないのも事実である。 聞くところによると、コロンビア号は老朽化が進んでいて、これまでも度々故障を起こしていたにもかからわず、コスト削減が優先されていたと言う。また、NASAの高官は99年に「現時点でシャトル […]

日本人監督の可能性

カピタンは2010年に日本人監督で行くと公言してしまったが、個人的にはまだ時期尚早だと思っている。理由と言うか、代表監督の理想的条件と思っている事は以下の通りである。 1.「渉外能力」 いわゆるコネである。つまり、外国の協会やクラブに対して顔が利き、親善試合やテクニカルスタッフの技術交流などのパイプが作れる事。特に欧州のような階級社会ではいわゆる「サッカー上級社会サロン」に属している事が重要である […]

書評 盧廷潤「裏切り者と呼ばれて」 刈部謙一 河出書房新社

一言で言えば、盧廷潤のインタビューや生い立ち、経歴を伝記的にまとめた本なのだが、読んでいくうちに著者の思想的な誘導が鼻についてくる。 例えば、「日本では、国の意識が希薄でも問題は無い。それはそれで悪くはないと思うし、過剰に国を意識させようと言う連中には抵抗しようとさえ思っている」と著者は書いているのに、韓国代表ユニフォーム投げ入れ事件に対しては「自分の国と他の国は違うのだから」と、投げ入れた側を批 […]

今日の戯言

いつものように、昨日までの記事を縮刷版に移動し、社説の追加をしました。 昨日の深夜のセリエ2連発は起きてる自信が無いので、録画予約して寝ました。私は結果がわかってしまうと試合を見る意欲が半減してしまうタイプなので、起きてからの情報のシャットアウトには結構気を使います(笑)。まあ両方勝ったようで何よりですね。 その代わり今晩はあんまり見るべき試合が無いです。ゲンクも鈴木が出るかどうか判らないので録画 […]

書評 サッカーがウマくなる!かもしれない本 西部謙司 出版芸術社

一言で言えば、選手の技術や試合戦術について個別にスポットを当てて分かりやすく解説する本である。 前半が選手の技術で、後半がトルシエサッカーを題材にした戦術解説になっているのだが、戦術については正直さんざんネットで語り尽くされた当たり前の論理(と言ってもこの当たり前が今のマスコミでは貴重なのが情けない事だが)であって、あまり新味が無い。 それよりも前半である。 そこでは、サッカー選手の1つ1つのテク […]

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