Jリーグ

27/28ページ

「同じようで微妙に似ていないサッカー」J1第10節 柏レイソル-横浜Fマリノス

リーグ戦では出遅れているもののACLでは首位でグループリーグを突破した柏と、現在リーグ2位と好調な横浜Fマリノスという強豪同士の対戦は、予想通りの好ゲームで拮抗した展開になったが、決定力のわずかな差とゲームプランのかみ合わせで柏が上回った試合となった。 横浜は以前の中村をトップ下にした4-2-3-1ではなく、藤田とマルキーニョスの2トップに中村を右SHに置いた4-4-2に変えてきた。これはおそらく […]

「派手な打ち合いを岡山が制す」J2第13節 ファジアーノ岡山-モンテディオ山形

J2の試合というと、個人能力を組織でカバーするハードワークと、前線のタレント不足による決定力の弱さが相まって、ロースコアでのせめぎ合いになる試合が多いイメージがあるのだが、岡山と山形の対決はそれを真っ向から覆すド派手な打ち合いとなった。 そういう試合になった大きな要因は、岡山が押谷、石原らスピードのある選手を前線に配した3-4-2-1で、山形が林と中島というCFらしい選手を前線に並べた4-4-2と […]

「戦術の幅と持続性」J2第12節 松本山雅FC-ザスパクサツ群馬

昨晩は、本当はサウサンプトンの試合を見る予定だったんだけど、試合開始が30分遅れるとの事で、さすがに1時半までは付き合いきれないという事で、録画してあった松本と群馬の試合を観戦。サウサンプトンはちょうど吉田が打撲でベンチだったのでちょうど良かった(笑)。 J2の試合をたまに見て思うのは、どのチームも戦術の狙いがしっかりしていて良い物を持っているんだけど、逆に言えばその戦術しか出来なくて臨機応変に対 […]

「やはり中村がいるとこうなるね」J1第9節 横浜Fマリノス-鹿島アントラーズ

今節のJ1注目の上位対決は、予想通り守備組織がしっかりしたチーム同士のソリッドな戦いとなり、73分にアウェイの鹿島が横浜のお株を奪うセットプレイで先制するも、後半ロスタイムに岩政の2度のヘディングクリアミスから最後はファビオが蹴りこんで同点ゴールという、劇的なドローでの幕切れとなった。 ここまで、高い位置からのプレッシングと中村が繰り出すセットプレイで手堅く勝ち点を積み重ねてきた横浜だったが、鹿島 […]

「やはりマンネリ感は否めない」J1第8節 名古屋グランパス-サンフレッチェ広島

昨日、セルビアメディアのインタビューでピクシーが今期での退任をほのめかしているというニュースが出ていたけど、そういう気持ちになるのも仕方ないな、と思わせる内容の試合ではあった。 オランダリーグの中堅以下のチームのように、名古屋はよくも悪くも間延びしたワイドなサッカーが特徴で、ピッチに広く選手が散らばっているために相手の守備もツヴァイカンプフを強いられるので、Jリーグの中では選手個人の能力が高い名古 […]

「不調の川崎はどの方向へ行くのか」J1第8節 FC東京-川崎フロンターレ

今期は宇佐美のホッフェンハイムやオランダのVVV以外は、海外組で残留争いに巻き込まれているチームが少なく、それはそれで喜ぶべき事なんだけど、先日も書いたように中堅以下のチームはここから気が抜けて成績が悪化するのがパターンで、先週末は軒並みそんな試合になっちゃいましたね。なので、海外組の試合はパスして多摩川クラシコを観戦。 今のJ1で最もホットな話題が大宮の快進撃だとすれば、最もダークな話題が川崎フ […]

「Fマリノスの連勝がとうとう止まる」J1第7節 アルビレックス新潟-横浜Fマリノス

開幕からリーグ6連勝と、Jリーグ記録を作る勢いだった横浜Fマリノスだったが、現在は下位に沈んでいるアルビレックス新潟とのアウェイ戦でとうとう敗戦を喫してしまった。 しかも、新潟はラッキーや奇襲で勝ちを拾ったというわけではなくて、真っ向勝負のがっぷり四つでもぎ取った勝利だけに価値があると言える。まあ、逆に言えばそういうサッカーしか出来なかった新潟に対して、横浜もそれを交わすだけの戦術的は幅が無かった […]

「ローリスク・ローリターン」ナビスコカップ グループA 川崎フロンターレ-清水エスパルス

ここまでともに公式戦では7試合でわずか1勝と、調子に乗れないチーム同士の試合は、やはり低調な内容に終始した末にどちらも決定機に決められずスコアレスドローと、結果もお寒い試合になってしまった。 それを一言で言えば、「ローリスク・ローリターンなサッカー」。とりあえず相手ボールになれば、1対1で奪ったりプレスを猛然とかけたりせず、まずは自陣に戻ってスペースを埋める守備でスペースを消し、それに対して攻撃側 […]

「小村監督の見事な仕事」J2第5節 ガイナーレ鳥取-栃木SC

監督業初経験でありながら、ここまで4戦負けなしの2勝2分けと素晴らしいスタートを切っているガイナーレ鳥取の小村新監督。5戦目の栃木戦では、1-1のドローに終わったものの、終始試合の主導権を握る戦いぶりで、指導力の高さを証明してみせた。 その鳥取の戦術は、現代的なハードワークサッカーのお手本というべきスタイル。DFの積極的なラインコントロールと連動する中盤で2ラインのコンパクトなディフェンスを形作り […]

「鹿島のターン、東京のターン」ナビスコカップ グループB 鹿島アントラーズ-FC東京

サッカーの試合においては、得点経過や選手起用の関係で、前半と後半の両チームの勢いが全く正反対になってしまうのは良くある話だが、その中でもここまで完璧に入れ換わった試合というのも珍しい。 鹿島のセレーゾ監督は、ベストメンバー規定なにそれ?てな具合に若手選手を大量に抜擢、CBは何とルーキーの植田と昌子のコンビ、SBも愛媛から移籍したばかりの前野と西という、守備を捨てたのかと言いたくなるような4人でDF […]

1 27 28