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「戦術の幅と持続性」J2第12節 松本山雅FC-ザスパクサツ群馬

昨晩は、本当はサウサンプトンの試合を見る予定だったんだけど、試合開始が30分遅れるとの事で、さすがに1時半までは付き合いきれないという事で、録画してあった松本と群馬の試合を観戦。サウサンプトンはちょうど吉田が打撲でベンチだったのでちょうど良かった(笑)。
J2の試合をたまに見て思うのは、どのチームも戦術の狙いがしっかりしていて良い物を持っているんだけど、逆に言えばその戦術しか出来なくて臨機応変に対応できなかったり、良い時間帯が続かなくていきなりガタガタになったりと、戦術の幅や持続性に欠けるなと言うところ。そしてこの試合も、まさにそのパターン通りの展開になった。
最初におっと思ったのが群馬の戦い方。フィジカルが強い平繁のポストを中心に、各選手がまず足元にボールを置いてマークをいなしてからつなぐ、ワンタッチのパスだけではないポゼッションサッカーを志向していて、山雅にしてみたらパスミスを拾って得意のカウンターに繋げたいところだったのに、局面でうまくボールをキープされるのでプレスがかからず、わずかシュート2本に抑えられた挙句に、群馬にお株を奪われるカウンターから失点してしまった。
しかし、その先制点で群馬に守りの意識が出てしまったのか、いきなりキープをせずにすぐクリアしてポゼッションを放棄するような場面が増えてしまい、徐々にセカンドボールを松本が拾ってボールを支配される展開になってしまう。そのまま30分までと同じサッカーをやれば良いのに、何故かJ2ではこうなってしまうんだよね。
松本も、普段カウンターサッカーに徹しているせいもあるのか、ポゼッションをしてもあまり中をうまく使えず群馬の守備を崩すことが出来なかったのだが、後半21分にようやくサイドからのクロスを朴が押し込んで同点に追いつくと、6分後には群馬の黄が2枚目のイエローで退場するという絶好の流れに。
ところが、松本はせっかくの数的有利を生かせず、何故かカウンターサッカーのように拙速なミドルシュートを撃つばかりで、群馬のゴール前でパスを回して守備がずれた穴を突くというような攻めが出来ず、結局試合はそのままドローで終了。
それにしても、どこも観客動員で苦労しているJ2の中で、アルウィンを毎回埋める松本のサポーターは際立ってるね。やはりサッカー観戦は箱が大事だというのもあるけど、長野県勢については地域リーグの時代から注目していただけに嬉しいよね。是非、AC長野パルセイロにもJに上がってもらって、信州ダービーを実現させてほしいものだ。

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