2006年アジア出場枠

W杯ドイツ大会のアジア出場枠が4.5に決定した。0.5は北中米カリブ海地域とのプレーオフとなるらしい。まずは小倉理事とカピタン君におめでとう。1998年がオセアニアとのプレーオフ込みで3.5、2002年が開催国込みで4.5だった事を考えれば大躍進である。それに対して南米は4と極めて不利な状況になってしまった。
やはり、アルゼンチンを筆頭として不況の嵐が吹き荒れている南米より、日本と中国を中心としたマネーパワーを持つアジアに市場発展を求めたいFIFAの思惑に、2002年での日韓の好成績がお墨付きを与えた結果になったと言える。以前にここでベスト16の責任というコラムを書いたが、このニュースで改めて思うのは、出場国に対してだけでなくFIFA内におけるアジアの地位向上、そしてアジア内での日本の発言力強化と言う意味でも日本代表チームは責任を負わされる立場になったと言う事だ。分かってる?カピタン君。
この4.5の出場枠についてだが、おそらく日本・韓国・中国・イラン・サウジの争いになるだろう。一見楽そうに思えるが、イランと韓国は出場常連国であり日本の弱点であるフィジカル勝負に強いし、サウジはアジア大会決勝でも苦しんだようにホームエリアで非常に強い。中国は今年は惨敗したがプレミア所属選手も増えてきて常連の仲間入りが近い存在だ。過酷な中東の気候と移動も考えると決して楽観視はできない。さらに欧州組が増えるとスケジュールや移動の問題で日本もホームと言えなくなるのはブラジルが証明している。
また、代表の戦い方もこの4.5枠を留意する必要がある。予選方法にもよるのだが、枠が多いと言うことは勝ち点で出遅れると上位同士談合の可能性も出てくるわけで、下位相手の取りこぼしは許されない。つまり大負け大勝ちのセレッソサッカーじゃなくて、きっちり勝ち逃げれる大分サッカーをマスターしなければならない。
従って、カウンターを得意とする中東や中央アジアチーム対策として足の速いDF起用、守備固め手段としての3(5)バックの検討、中東には不思議と名手が多いFK対策、欧州組の不参加や怪我人が出てもチーム力を落とさない工夫、そして審判の人選圧力(笑)が必要になってくるだろう。って今のところは怪しいものばかりなんだが。
ジーコだ黄金だなんて言ってると足元すくわれるよ。伊東編集長(笑)。