Jユース・高校選手権

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「突如崩壊した中津東のマンマークディフェンス」高校選手権3回戦 履正社-中津東

年始参りやら駅伝やらでダラダラしていたら、いつの間にか高校サッカーも3回戦。大阪では当然ながら履正社の試合が放送されていた。 対戦する中津東と履正社のサッカーは基本的に良く似通っており、4-4-2と4-2-3-1という違いはあるが、守備は後ろの4人が早めのタイミングでマンマークに付くというスタイルで、ここも残念ながらゾーン・ディフェンスではなかった。 試合は履正社のほうボールをキープして中津東がカ […]

「現在のユース年代の問題点が凝縮された試合」Jユースカップ 決勝 鹿島アントラーズユース-ガンバ大阪ユース

Jユースカップの決勝とは、サッカーのレベル的に高体連のチームを凌駕しているJユースの最高峰を決める試合、と言う事は日本のユース世代のレベルを推し量る物差しになる試合でもあるのだが、残念ながら現在の若手育成に関する問題点が凝縮されているような内容だなと感じてしまった。 まず一番ガッカリした点は、両チーム共に守備があまり組織化されていなかった事。ガンバについては、試合でも見せたようにポゼッション指向が […]

「これが大熊監督がセレッソで本当にやりたかった事」高円宮杯U-18チャンピオンシップ 柏レイソルU-18-セレッソ大阪U-18

高校とJユースが混在する高円宮杯プレミアリーグのEASTとWESTの勝者が戦う、高校年代最高峰を決めるチャンピオンシップ。今年はセレッソ大阪が柏レイソルを1-0で破って日本一に輝いた。 試合内容は、ポゼッションの柏とプレッシングのセレッソとはっきりカラーが分けられた戦いで、柏が丁寧にビルドアップしようとするのだがセレッソのプレスがそのリズムを完全に寸断、そしてボールを奪ったらすぐトップへ送るという […]

「残り3分からの逆転劇」高校選手権 決勝 富山第一-星稜

録画していたこの試合を見る前は、一応どっちが勝ったかという結果だけで得点経過については知らなかったので、いったい富山第一はいつ点を取るんだと思いながら試合を見ていたら87分まで来てしまいましたとさ(笑)。 それだけ、試合自体は星稜が自分たちのパターンに富山第一をかっちりはめ込んでいて、富山第一は優勢に試合を進めながらも今大会は非常に好調なGK近藤を始めとする星稜守備陣が粘り強く守り、エースの大塚に […]

「イングランドとフランスの違い?」高校選手権 準決勝 富山第一-四日市中央工

今まで見てきた高校選手権の試合は、奇しくもパスサッカーをベースにしたJユーススタイルのチームと、個人勝負を押し出した高体連スタイルのチームとの対戦だったが、富山第一と四日市中央工の準決勝は、ともに高体連スタイル同士のがっぷり四つといった様相の試合になった。 しかしもう少し細かい観点から言うと両者にはやはり明確な違いがあって、富山第一はとにかくボールを奪ったら全員が前へと殺到してパスコースを作り、そ […]

「クラブサッカーと高体連サッカーの強みと弱み」高校選手権 準々決勝 履正社-四日市中央工

最近はACミランの練習場、ミラネッロで本田らが練習する動画を眺めることが多かったんだけど、スポ新じゃないのでそれだけで妄想記事を書くわけにもいかず、昨日は録画ストックの中から今日国立で準決勝が行われる高校選手権の準々決勝を見てみた。 どんな試合であっても対戦するチームにはっきりした対立軸があると、俄然試合を見ていて面白くなってしまうのだが、この履正社と四日市中央工の対戦もそういう試合だったように思 […]

「ユースとしてのセレクション基準が見えたような」高校選手権 準々決勝 星稜-修徳

今大会の高校選手権については、この試合が初めてのフル観戦だったんだけど、Jユースのセレクションから漏れた選手が多く集まりつつある現状を反映するかのような、ユースカップとの内容差を興味深く感じた。 まずJユース選手との大きな違いは、強く正確なパスを軸がぶれずに蹴れるかどうかという部分。高校の選手は、長いパスになると遠心力をつけて足を大きく振って勢いを付けているので、フォロースルーで体勢が崩れてしまう […]

「これしか無いのにやられた」全国高校サッカー選手権大会 準決勝 京都橘-桐光学園

中村俊輔の母校ということで注目されていた桐光学園だったが、準決勝でダークホースの京都橘に0-3という思わぬ大敗を喫して敗れ去った。 とは言え、チーム全体のレベルで言えば明らかに京都橘よりも桐光学園のほうが上回っていた。京都橘としては、この試合ではとにかく人数をかけて守り倒し、唯一の武器といえる仙頭と小屋松の2トップによるカウンターに賭けるしか無かったのだが、桐光学園がそんな見え見えの作戦にまんまと […]

「こっちはバランスとは無縁でした」全国高校サッカー選手権大会 準々決勝 鵬翔-立正大淞南

前日に見た、星稜と東海大仰星の試合がバランスを重視した戦術同士の対戦だったのに対し、こちらは面白い事にそれとは正反対の試合になってしまっていた。ドイツやイングランドだとどうやっても同じようなサッカーにしかならないのに対し、ここまでカラーが違う戦術が揃うところは、日本の良さでも悪さでもあるなと。 立正大淞南は4-4-2の中盤ダイアモンドではあるけど、中盤が流動的に変化してショートパスを回し、PA内ま […]

「拮抗したバランス」全国高校サッカー選手権大会 準々決勝 星稜-東海大仰星

ともに高校野球では有名な存在になっている高校同士が、今度はサッカー全国大会の準々決勝で対戦。試合は1-1のドローで90分が終わり、PK戦で星稜が勝ち上がることになった。 インカレ決勝と同じく、片方がポゼッションして片方がしっかり守ってカウンターというカラーがはっきり別れた試合になったが、福岡大とは違って東海大仰星の守備組織が素晴らしく、地力に勝る星稜に最後までペースを握らせなかった。 東海大仰星の […]

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