「インテルが意地のダービー2連勝」イタリア・セリエA第37節 インテル-ACミラン

かたやスクデットの可能性が残っているミランと、一応CLの可能性があるとは言えパルマに負けて可能性が遠のいたインテルという状況を考えたら、ミラン有利は堅いんじゃないかと思ったんだけど、まさかインテルがダービー2連勝を飾ってしまうとは驚いた。
インテルは、ストラマッチョーニ監督になってからは初めて、1トップのミリートの下にスナイデルを置いた4-4-1-1のフォーメーションにして来たが、これが前半はピタリと策にハマった。
やる気になりさえすれば凄いルシオとサムエルがラインを高く上げ、長友とマイコンが次々にオーバーラップを見せて相手のサイドを自陣に押さえ込み、それで中盤のプレスが緩くなったところでスナイデルがパスを受けて仕掛けるという、好調時を思わせるような迫力のある攻撃を見せる。
14分にセットプレイでオフサイドギリギリで飛び出したサムエルの折り返しをミリートが決めてインテルが先制すると、その後もCKからゴールマウスに入ったように見えたヘディングシュートや、長友が右で絡んでからのクロスをこぼれ球をスナイデルが至近距離から放ったシュートなど、ミランGKアッビアーティの攻守に防がれたとは言え、インテルが次々に決定機を作り出す。
ところが44分に、ゴール前に飛び込んだボアテングに対してインテルGKジュリオ・セーザルが反応良く飛び込んで先にボールを触ったと思ったのだが、これをPKに取られてしまってイブラヒモビッチが同点ゴールを決めてしまう。
さらにミランは後半開始早々にも、右からのパスをボアテングがスルー、それを受けたイブラヒモビッチが一瞬の隙を突いてターンし、ルシオとサムエルの間を割ってゴールを決めるという、超一流のストライカーらしい見事なゴールを決めてミランが逆転に成功する。
前半と打って変わってなかなかラインを上げられなくなったインテルに対し、ミランは中盤がどんどん前に出てくるようになり、長友のサイドもアバーテが前に出てきてすっかり形勢が逆転してしまい、これは年寄り揃いのインテルではこのままジリ貧になってしまう可能性が高いと思われたのだが、52分にPA内で抜け出したミリートを、何とアバーテが後ろから抱え込んでPK。前半のPKが誤審だっただけに、バランスを取りたい審判に対してはあまりに不用意過ぎるプレイだった。
しかしインテルはその後もミランにペースを握られ、再三危ない場面を作りだしてしまうものの何とかこれを凌ぐと、交代出場したパッツィーニのヘッドがマークについていたネスタの腕に当たってPK。直後にカンビアッソの怪しいハンドっぽい場面もあったが、今期での退団が決まっているコルドバを入れて5バックにしたインテルが、87分にはマイコンが強烈なダメ押し無回転ミドルを決めて勝負有り。
裏の試合でユーベがカリアリに勝ったために、これでユーベのスクデットが決定。インテルは3位ウディネーゼと勝ち点3の差になり、セリエでは同順位の場合は直接対決の結果が優先されるそうなので、インテルがラツィオに勝ってウディネーゼがカターニアに負ければCL入りの可能性が残った。
長友については、イブラヒモビッチが長友のサイドに寄ってボールを受ける事が多く、クロスにブラインドから飛び出されてフリーでシュートを撃たれてしまったり、ハイボールの場面で跳ね飛ばされてギリギリ他のマークが来て助かった場面など、運もあって点には結びつかなかったものの終始厳しい対応を強いられてしまった。
ただし攻撃面では、絶え間ないオーバーラップでパスコースを作ってミランのサイドを抑えこみ、特に前半はインテルのリズムを作り出す主因になっていた。後半はラインが上げられなくなって長友もアバーテの侵入を許したが、オビとのコンビで粘り強く守って得点を許さなかった。トータルでは及第点の出来というところか。
あまりウディネーゼが負けるとは思えないけど、最終戦はしっかり勝って幸運が転がり込むように祈っておくしか無いね。

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