「これこそが昇格への運」J2第44節 札幌-C大阪(0-1)

試合は完璧に札幌のものだった。しかし、ロスタイムギリギリで勝利をもぎ取ったのはセレッソだった。
札幌は90分間、コンパクトな布陣をキープして全員が守備に奔走するサッカーを完璧に貫き通し、セレッソはそこを何とか個人技とパスワークで突破しようとするものの、マルチネスが出場停止なのと雨でピッチが滑るのが影響してか、パスを相手に当てるか無理にドリブルで行こうとしてボールを奪われるかになってしまい、何度もカウンターから札幌に決定機を作られてしまっていた。
後半になって足を痛めている香川が登場してからは、香川の落ち着いたボールキープでつまらないミスが減り、札幌のマークが香川に集中するので他の選手がフリーになる効果が出始めたが、それも15分ほどすると落ち着いてしまい、そこからは再び札幌のペースに戻ってセレッソがアップアップの展開になってしまう。
試合はこのままスコアレスドローになると思われたが、セレッソGKキムの怪我によりロスタイムは6分と表示され、それもほとんど終わろうかと言うときに、サイドでの強引な突破からカイオが放ったシュートを札幌GK高原が一旦は弾いたが、ゴール前に詰めていた香川が押し込んで起死回生のゴールを決めてしまった。
長いJ2のシーズンで、飛びぬけたチーム力が無いクラブが昇格を決めるには、どこかで運命の女神に愛される瞬間が必要になるものだが、セレッソにとっては苦しんで苦しんで何とか勝ったこの試合が、昇格を決めた暁にはターニングポイントとして語られる試合になるのだろう。もっとも、4位と勝ち点差7ではまだ到底安心は出来ないのだが・・・
札幌は運悪く負けたとは言え、ハードワークのお手本のようなサッカーは見事だった。内容からするとこの勝ち点なのが不思議なぐらいの出来で、さすがに今期の昇格は厳しいだろうが、来期は明るい展望が開けていそうだ。

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