「清武はスペインならボランチとしてプレイするべきではないだろうか」コパ・デル・レイ4回戦 セビージャ-フォルメンテーラ
- 2016.12.24
- スペイン・リーガエスパニョーラ 未分類
サンパオリ監督から構想外にされたという事で、冬のマーケットでの移籍が噂されている清武。コパ・デル・レイの4回戦、リーガ3部のフォルメンテーラ戦で久々に先発するも、味方が大量9得点を挙げる中で彼自身にゴールは生まれず、首脳陣へのアピールには失敗した。
・・・などとニュースでは書かれていたようだが、実際にDAZNで試合を見たところでは、清武の出来はなかなか良かったのではないかと思っている。
セビージャのフォーメーションは3-4-1-2で、清武は右のボランチで出場。やはり3バックのダブルボランチという事で守備をおろそかにするわけには行かず、相変わらずトップ下のガンソが守備をしないので(笑)、序盤はかなりおっかなびっくりなプレイぶりになっていた。
しかし、右WBの選手が上がりっぱなしなのでサイドに流れてボールを受けたり、味方が相手にマークしている間に素早く寄せてボールを奪ったりと、徐々に慣れてセグンダ・ボランチらしいプレイを見せ始めると、途中からはセビージャの中盤ではまず清武にボールを預けてから攻撃が始まるようになっていた。
セビージャは前半14分にガンソ、21分にビエットと、清武のライバルが得点をしているが、どちらも清武からのミドルパスが起点になっていたし、23分には清武のCKをそらしたところでベン・イェデルが頭で決め、8点目も右サイドで清武がパズで崩してからのクロスから、シュートがGKに当たったこぼれ球をサラビアが押し込んだもので、アシスト前のプレイで4点に清武が絡んでいた。
ただ残念だったのは、せっかく清武はボランチでのプレイに慣れていたのに、後半4分にラッソが入ってからは右WBにポジションが移ってしまった事。これでまた手探りのプレイに戻ってしまい、ついつい真ん中でプレイしてしまってサイドをがら空きにしてスペースを相手に使われてしまうなど、8点目には絡んだがWBとしての適正はちょっと無理がある事を露呈してしまった。まあ、そのほうが清武にとっては良いのだろうが・・・
清武自身はロシアW杯を見据えてトップ下でのプレイを希望しているようだが、ボランチでのゲームメイクを重視するスペインリーグなら、清武は個人打開力が必要なトップ下よりもボランチのほうが適しているのではないかと思う。どうしてもトップ下にこだわるなら、移籍先の噂として上がっているヘルタであれば、少なくともダリダよりは攻撃面を向上させるだろうし、原口も生きてきそうだ。さて清武はどの道を選ぶのだろうか?
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