「マインツで復活を期する武藤嘉紀に現れた変化と、セビージャに清武が食い込む余地」プレシーズンマッチ マインツ-セビージャ
- 2016.08.04
- スペイン・リーガエスパニョーラ ドイツ・ブンデスリーガ 未分類
昨晩からレスター・シティやバルサ、レアル、ミラン、バイエルンなどが参加するインターナショナル・チャンピオンズカップが始まり、翌週にはUEFAスーパーカップが行われるなど、いよいよ欧州のクラブサッカーも新シーズンが始まりつつある感じだが、昨日はちょっとサッカー以外の溜まった録画を消化しないといけなかったので、プレシーズンマッチのマインツ対セビージャを武藤が出場した後半から見てみた。
まず武藤の姿を見て気づいたのは、前から日本人にしてはごつい体格をしていたが、さらに横幅が広くなったなと。遠目から見ると言われなければ日本人と分からないぐらいになった。しかし体格は大きくなったが前線からの積極的なプレッシングは健在で、何度かしつこいチェイシングからボールを奪ってホームの観客を沸かせていた。
しかし試合勘の方はまだまだ戻って無い様子で、守備は頑張るけども攻撃時にスペースへと飛び出す動きが少なく、後半途中から運動量が落ちて消えがちになってしまっていた。それでもチャンスはいくつかあったのだが、後半9分にデブラシスのクロスを中で受けたもののトラップがずれてしまい、最後にも相手のミスパスを拾ったもののコースが無くてGKとの1対1を止められるなど、細かいプレイ精度が足りていない印象。
昨シーズンは武藤が離脱してからレギュラーになったFWコルドバが大ブレイクしたので、今シーズンの武藤はサブから着実に失地回復を目指すしか無いなと思っていたら、軽いものとはいえまた怪我をしてしまった様子。武藤は常に走り回ってフィジカルコンタクトを厭わないプレイスタイルだけに、体重が増えると余計に怪我の確率が増えそうで心配である。岡崎のように、手を抜くところは抜いて、時にはわざと倒れるようなやり方を学んでもらいたいところである。
清武がまだ怪我から戻ってなくてベンチに入ってなかったセビージャは、セルヒオ・エスクデロのコースを狙ったボレーで試合には勝ったものの、どの選手も上手くてパス回しはスムーズだけど、針の穴を通すようなスルーパスなど決定的な仕事が出来る選手はさほど多くない印象。エースのガメイロがアトレティコ・マドリーへと移籍してしまっただけに、スルーパスとセットプレイに強みを持つ清武が食い込める余地は十分にあると思う。WOWOWをわざわざ契約したくないので、NHKあたりがリーガ・エスパニョーラを中継してくれないかな(笑)。
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