「世界でのバルサ、アジアでのガンバ」欧州CL決勝 バルセロナ-マンチェスター・ユナイテッド(3-1)

かたや世界で唯一無二のポゼッションサッカーを展開するバルセロナと、圧倒的なプレッシングサッカーでシャルケを粉砕したマンチェスター・ユナイテッドとの頂上決戦は、バルセロナの完全勝利に終わった。
マンUはバルサに対して4-4-1-1のいつものスタイルで前からプレスをかけ、前半最初の10分間は互角の形勢に持ち込むことが出来ていたが、そこからはバルサのパスワークの前にほとんど連動したプレスがかけられなくなってしまい、ひたすらバルサのボールを追いかけるだけになってしまった。
今までのマンUは、プレッシングで相手をひねり潰すようなやり方に特化していたために、いざプレスを無力化されて受身に回るとどう守っていいか分からなくなってしまったようで、メッシが決めた2点目でも、中途半端に中盤がプレスをかけにいったのはいいが、DF陣の足が止まってしまっていたために、その空いたスペースにスルスルと入られて失点を喫してしまった。
GKファン・デル・サールの奮闘が無ければ、もっと点差が離れていてもおかしくないぐらい、バルサとは内容に差があった試合だった。
この試合を見ていて思い出したのは、ガンバが2008年にACLを制した時の事で、ガンバはアジアのフィジカルプレスチームをパスワークでスイスイと交わし、アデレードとの決勝2戦を合計5-0と圧倒的な内容と結果で優勝を飾ったが、レベルは全然違うがそれと同じ過ちをマンUは犯してしまったなと思った。
本来、プレッシングサッカーはボールホルダーから次々にパスコースを消していくような連動性が必要なんだけど、バルサが短いパス交換を多用するために、そこで連動のタイミングが失われていったんマンUの選手の動きがリセットされてしまい、足が止まったところをビシッと縦パスを通されてまた一からプレスのかけ直し、という繰り返しになってしまっていた。
ACLでのガンバ相手のアジア勢もほぼ同じようなパターンに陥ってしまっていて、もしファーガソン監督がACLでのガンバ戦を見ていたら、もうちょっとバルサ相手に善戦が出来たのではないかと思ってしまった(笑)。
ではバルサのような究極のポゼッションサッカーに対して勝つにはどうしたらいいか。それは、昨年のインテルのように、ひたすら引きこもってスペースを消し、カウンターを狙うしか無いだろう。
ガンバがACLで優勝した時、グループリーグ初戦でタイのチョンブリーと対戦したが、ガンバはかろうじてロスタイムにルーカスのゴールで同点に追いつくという苦戦を喫してしまった。そのチョンブリーも、ガンバに対して徹底的にスペースを与えない戦いをしていた。
これで、ポゼッションサッカーに対しては、いわゆる「アンチ・フットボール」的なサッカーでしか対抗できないという寂しい現実が付きつけられてしまったわけだが、それを覆すような革命的なチームが来期は果たして出現するのであろうか?

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