今日の戯言

いや~、とにかく野洲高校優勝おめでとうございます。
ボール支配こそ110分のうち80分を鹿実に支配されていましたが、試合自体は完全に野洲のものでしたね。野洲のサッカーは個人のドリブルとかにばかり注目が集まりがちですが、守備においても、ボールを奪われた選手がすぐに体勢を立て直してカバーやマークに回る意識の徹底が見事でした。また、数的不利の場面においても、ワントラップで自分が扱いやすい場所にボールを置く技術が確立されていて、鹿実のプレスの中でもなんとかボールをつなげる形が生きていました。しかも、劣勢に立たされると思われた運動量も最後まで衰えず、2点目の決勝点のシーンでもクロスに対して3人が飛び込む形を作っていたのには驚かされました。
鹿実は、野洲に比べて全員のフィジカル能力は勝っていましたが、こと技術という点においては傑出した選手がおらず、前線でキープして起点になれる栫が欠場してひたすらセカンドボールを狙わざるを得ない展開になり、非常に粘り強い守備を見せた野洲に対してなかなか自由なプレイをさせてもらえませんでした。結果的に、ボールは支配していたけれども本当に決定的なチャンスは後半23分の場面のみで、あとは確率の低いミドルシュートを打つしか無かったのが野洲との大きな差だと言えました。
それにしても、「つなぐサッカー」だけではなく、限りなく「個人戦術を鍛えたサッカー」である野洲が高校サッカーを制した意義は非常に大きなものがあるのは確かでしょうね。野洲のサッカーがただ高校だけで鍛えられたものではなくて、セゾンFCから培われたものである事を考えると、いかに中高6年間の指導が選手に大きな影響を与えているか、その現実に対して日本サッカー協会やユースチームを抱える各クラブが完璧な仕事をしていないかがはっきりと分かってしまった大会であったように思います。
それよりも、高校サッカーが強い鹿児島や滋賀でもっとJリーグ入りの機運が高まってほしいところなんですが・・・ただ地元が勝ったというだけじゃなくて、サッカーそのものの楽しさに目覚めてくれる人が一人でも増えてほしいものです。

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