J1第6節 新潟-磐田(0-1)

ホームで2勝の新潟が、5節を経過して16位と調子の上がらない磐田を迎えた一戦。新潟はファビーニョが出場停止で上野とエジミウソン、鈴木慎吾の3トップに山口の1ボランチという4-3-3、毎節メンバーが変わる磐田は前田とカレンの2トップに成岡のトップ下、右サイドに太田が入った3-5-2という布陣。
試合は新潟が中盤でのワンタッチパスから広くサイドに展開し、カウンターでは飛び出した選手が最短距離で打開していく、そのまんまバルササッカーでペースを握る。ジュビロは山本サッカーの悪癖であるラインの低さが早くも露呈し、何とか最終ラインのところで新潟のチャンスをひたすら食い止める状態。攻撃については当然全く機能せず、サイドへの長いボールで何とか新潟の圧力を回避するのみ。
しかし新潟のバルササッカーも長くは続かず、15分ごろからはジュビロが徐々に中盤でパスを回すようになり、新潟の1ボランチの横のスペースを成岡らが使ってジュビロらしいリズムになり始める。そして27分、右サイドの高い位置でボールを受けた太田がクロス、ここに全くのフリーで飛び込んできた成岡が難なく合わせてジュビロがワンチャンスで得点をものにしてしまう。
これで試合のペースはジュビロに傾き、中盤のパス回しでラインを下げられた新潟は、ボールを速く動かそうとしても選手間の距離が遠すぎ、決してプレスが機能しているわけではないジュビロにパスミスを拾われてみすみす自滅を繰り返してしまう。それでもショートコーナーからループでシュートを撃つものの、ボールはあえなくクロスバー。その後ジュビロも決定的なチャンスを作るが決められずに前半は終了する。
後半になると新潟は船越を入れて上野との2トップにしてエジミウソンを下げてダイアモンド型の4-4-2に変更、磐田は福西を下げて菊地を入れる。新潟は前半と同じように、早く大きなパス回しから常に4~5人が最終局面にかかわるサッカーの狙いは徹底しているのだが、最後の部分で崩しきれずにシュートを撃てず、ジュビロもカウンターのチャンスを何度か作るのだが最後のところでスローダウンしてしまって新潟に防がれてしまう。
20分ごろからは両チーム共に完全に中盤が空いてしまい、互いにミスからドリブル、ゴール前で詰まって攻守入れ替わりといったような大味な試合が展開される。その後はジュビロがポゼッションを握ってペースをつかむものの、新潟もジュビロ陣内にボールを運んだときには人数をかけて何とかホームで勝ち点を取りたいという意欲が見える。しかし互いにゴールネットは揺らせず、ジュビロが久々の勝ち点3を手にした。
新潟はバルササッカーと言う高い理想を掲げてそれなりにスペースへとパスがつながるサッカーが実現できているのだが、やはり理想と現実の差は厳しいもので、相手が戸惑っている間のチャンスに得点が出来ないと中盤の薄さ故に相手にペースを譲ってしまう問題が付きまとっている。これをひたすらチームの鍛錬で精度を高めていくのか、どこかで現実的な判断をするのかが焦点になって来そうだ。
そして磐田は相変わらず戦術的な狙いどころがはっきりしないサッカーのままだが、新潟の薄い中盤のせいか、華麗なパス回しをするかつてのサッカーを少し思い出させるようなプレイが出来ていたのも確かで、この芽生えを伸ばしていくのか、それとも摘んでしまって新たな戦術を模索するのか、監督の判断に注目したい。

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