UEFAカップ決勝 セルティック-ポルト(2-3)

気温30度の灼熱のセビージャで行われたUEFAカップ決勝。会場はセルティックサポーターが6割以上とW杯でも見せたアイリッシュパワー全開である。一応スコットランドに属するチームなのだが、カソリックのアイルランドをバックボーンに持つチームだけに、スタンドを彩る国旗は全てアイルランド。
試合は両チームともに積極的なプレスから攻め合う激しい展開。ポルトは個人技を生かしてワンタッチのポストプレイからサイドへ流し、そこから豊富な運動量を誇る中盤の早いフォローやドリブルでセルティックをおびやかす。しかしセルティックもブラジルから気化したポルトガル代表のデコを厳しくマークして自由にさせない。
セルティックは高さでは優位に立つだけにクロスからスウェーデン代表ラーションに当てたいのだが、ポルトの戻りが早くてなかなか余裕を持ったクロスが上げられない。左右ともに相手を抜ききれるだけの力量が無いのも攻めあぐむ原因となっている。
前半は互いにほとんど決定的なチャンスを作れずに後半勝負かと思われたロスタイムに、ゴール前のセルティックDFからの強いクリアがボランチに当たり、トラップし損ねたボールをデコが拾ってキープ、そこから右サイドを全くのフリーで上がってきたアレニチェフに浮き球のパス、ダイレクトボレーのこぼれ球をデルレイが押し込んでポルトが先制して前半終了。
後半開始前にパンツ一丁男がグランドに乱入、そこでパンツを脱いで素っ裸になって走り回ると言うハプニングが起こり、場内は騒然とする。放送でもモザイクがかからずに局部がバッチリ写ってしまっていた。スカパーの担当者はさぞかし絞られたことだろう(笑)。
その開始早々の2分に、右サイドのアガテからのクロスがファーで飛んだラーションにぴったり合って、角度の無いところからふわりとしたヘディングを決めてセルティックが同点に追いつく。ポルトはアガテに2人が付きながらも一瞬の隙を見せてクロスを上げられてしまった。
そこからは勢いに乗ったセルティックが攻めるが、えてして結果は逆に出るもので、9分にカウンターからまたしてもデコが相手のタックルをかわし、これまた右からフリーで上がってきたアレニチェフにスルーパス。これを難なく押し込んでポルトが再びリード。セルティックはデコに3人引き付けられて誰も上がりをカバーしていなかった。だがこれまたすぐにCKからラーションが頭で決めて同点になるという目の離せない展開。
展開的には圧倒的にセルティックが精神的優位に立ってポルトを押し込むのだが、ポルト守備陣が体を張った守りと集中力でピンチを防ぐ。そのまま試合はシルバーゴール方式の延長戦に。
延長に入っても相変わらずセルティックペースだったのだが、5分にカウンターで攻めてるポルトの選手をセルティックCBのバルドゥが足を払ってしまい2枚目のイエローで退場してしまう。これが結果的に勝負の分かれ目になってしまった。
セルティックは押し上げをあきらめて自陣に引くようになってポルトが試合を支配し始める。こうなると今まで攻めに攻めていたのがいきなり守備に回ってしまうと一瞬の集中力の途切れが不思議と出てしまうもので、延長後半10分にポルトがピッチ中央付近から思い切ったスルーパス、これをセーブしようとしたセルティックGKが相手と交錯してボールをこぼしてしまい、それを拾ったデルレイがスライディングを落ち着いてかわしてゴール。ひざから崩れ落ちるセルティックの選手たち。
セルティックはパワープレイに出て最後の抵抗を試みるも疲れもあるのか精度が足りずに決められず、試合はとうとうタイムアップ。苦しみながらもポルトがUEFAカップを手にした。
セルティックは終始試合を押しながらもここぞという時のミスやマークの遅れが失点につながり、やはり暑さがこたえた結果となってしまったと言える。ポルトはデコの個人技と視野の広さ、そして相手に終始走り勝っていたチーム全体の粘り強さが勝因となった。とは言え、お互いに死力を振り絞って戦い尽くした決勝らしい好試合であった。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする