「新しいチームの中で、少しずつ”らしさ”を見せ始めている植田と森岡」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第19節 セルクル・ブルージュ-アンデルレヒト
- 2018.12.22
- ベルギー・ジュピラー・プロリーグ
昨日はデュッセルドルフ対ドルトムントのほうにするか迷ったんだけど、あまり放送がないセルクル・ブルージュとアンデルレヒトの試合で、日本人2人とも先発だったのでそっちのほうを観戦する事にした。
アンデルレヒトは森岡が3試合連続の先発で、3-4-1-2のトップ下。セルクル・ブルージュは5-2-3のフォーメーションで、DFに怪我人が続出したため先発に復帰した植田は右CBに入る形。
試合開始すぐに、右に流れた森岡から相手の股を抜くスルーパスからシュート。その後もアンデルレヒトが試合の主導権を握るものの、先制したのはセルクル・ブルージュ。前半10分にカウンターからのワンツーから最後はアザールがシュート、ボールはGKが体に当てたがこぼれ球をアザール自身が押し込む。
さらに19分にはワンタッチのスルーパスからカルドナが抜け出し、GKの上を抜くロビングシュートを放つがボールはゴールを外れてしまう。逆に前半22分、アンデルレヒトはCKからファーに入ったゲルケンスがダイレクトボレーをゴール左隅に決めて同点に追いつく。
その後もアンデルレヒトがサイドの高い位置で基点を作り、クロスに飛び込んだ森岡があわやという場面など何度かチャンスを作ったが決められず、前半を1-1で折り返す。
後半もアンデルレヒトのペースは変わらず、森岡も中盤に下がってボールに絡み攻撃のリズムを作っていたが、またも後半11分に一発のパスからアザールが抜け出し、DFが後ろからスライディングするもボールに触れず、VAR判定でPKが与えられてセルクル・ブルージュが2点目。
当然、アンデルレヒトが反撃するターンだと思われたのだが、逆にセルクル・ブルージュのほうがボールを奪ってからスムーズでコレクティブなカウンターが炸裂、24分にはアザールがフリーでヘディングもGKがかろうじてセーブとリズムは完全にセルクル・ブルージュで、アンデルレヒトはロングボールを蹴る単調な攻めが目立つようになり、森岡がゲームから消えてしまう。
後半39分にセルクル・ブルージュはCBのオモロが2枚目のイエローで退場、そこからは4-4-1の形で守るようになり、アンデルレヒトは後半43分に森岡の浮き球パスからフリーで胸トラップまで行ったが、カバーに遭ってシュートまで行けず。ロスタイムにはパワープレイを仕掛けるが、植田も最後まで跳ね返して試合終了。セルクル・ブルージュが3試合ぶりの勝利となった。
植田は4バックのCBだと危なっかしかったが、5バックだとバランスを考えずにガンガン前へ当たりに行けるので、意思疎通に課題がある植田にとってはやりやすそうで、序盤に1度完全に裏を取られかけたシーンはあったものの、後はデュエルで負けるようなシーンはほとんど無かった。
森岡はボールを持てば確実にチャンスを作り出していたが、そもそも彼にボールが入る回数が少ない上に、作り出したチャンスもことごとく決められず。最近は先発に戻っているが、やはり自分でゴールを決めないと評価は上がって行けそうにない様子だ。
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