「フランスのデマールへの運営アシストも残念な結果に」ツール・ド・フランス2018 第13ステージ
- 2018.07.21
- 自転車
ラルプ・デュエズ頂上ゴールを含む超級山岳3連発の翌日は、麓のブールドワザンからヴァランスまで、次の山場である中央山塊への繋ぎとなる平坦ステージ、
当然、総合争いをしているチームは休息日で、ルーラーと呼ばれる逃げが得意な選手と、スプリンターを含むチームとの争いになった。
今回の逃げ集団は、いつものトーマス・デヘントとシェアー、スクーリー、クレイスの4人で、一時は3分以上の差を付けるも、ピュアスプリンターはアルプスで壊滅したとは言え、生き残ったサガン、クリストフ、デマールらを抱えるチームが追撃、残り6km地点で逃げを吸収してラストスプリント。
残り2kmを切った地点で、デマールのグルパマFDJチームがトレインを組んだものの、途中でセガフレードチームに主導権を奪われて少しペースが乱れたところを逃さず、フィリップ・ジルベールがアタック。FDJチームは必死に追いついて何とかジルベールを捉えたが、ここでアシストを使ってしまった事が結果的に響いてしまった。
残り300m地点で、スプリンターのデマールの前にいたアシストは1人のみ、そのせいかデマールは早めにスプリントを仕掛けてしまい、後続のクリストフとサガンが余裕を持ってまくり、最後は自転車を投げ出してのゴール争いでサガンが優勝。フランスのデマールは3位でのフィニッシュとなった。
ある意味、ピュアスプリンターを過酷なコースが排除したツール主催者のアシスト(?)を得て、トレインも作って盤石の体制だったFDJとデマールだったが、ジルベールのおかげで計画が狂ってしまったところか。でも、残った各チームのスプリンターを見てもそれほど大きな力の差は無いので、シャンゼリゼではワンチャンスあるかもしれないね。
そして今日の第14ステージは、中央山塊で2級の峠が2つあるコース。特に、ラスト1.5kmは平坦とは言えその前に斜度のきついクロワ・ヌーヴ峠が待ち受ける。あまり激坂を得意としないフルームにとっては1つの関門となりそうで、他チームの動きに注目である。
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