2011年

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「日本、中東の罠から九死に一生を得る」アジアカップ2011 ブループB シリア-日本(1-2)

いや~、やっぱり勝ったからこそ言える話だけど、本当に本当に苦しい試合だった・・・ 日本のスタメンはヨルダン戦と全く同じメンバーと並びで、これはどうかなと不安に思いはしたのだが、日本の選手は初戦とは見違えるようにキレのある動きを見せ、吉田のフィードや長谷部のサイドチェンジ、遠藤の縦パスなど組み立ての早さは段違いのレベルを見せた。 が、サウジを下したシリアの強さは本物で、激しいプレスと寄りの早さでバイ […]

「シリア対策のヒントがそこに」アジアカップ2011 グループD イラク-イラン(1-2)

宇都宮さんや後藤さんが、現時点で今大会のベストゲームだと絶賛していた試合だったが、見ていて途中まではあまりそういう風には感じられなかった 。 イラクは序盤からよく統率された激しいプレスでイランから先制点を奪ったが、攻撃の形といえばとにかく1トップのマフムードに放り込むだけで、前半20分頃からイラクのプレッシャーが落ちてイランがサイドで基点を作れるようになって同点に追いついてからは、これはどう見ても […]

「決勝で初めて見た高校らしいサッカー」全国高校サッカー選手権 決勝 滝川第二-久御山(5-3)

今年の高校選手権はどこも比較的モダンで固いサッカーをやっているチームばかりで、ある意味若々しさのない(笑)試合が多かったんだけど、やっと決勝になって高校生らしく良い意味でアマチュアリズムを感じさせる攻め合いの展開になった。 久御山は序盤から得意のパスワークとドリブルで、慎重な出足だった滝川第二を攻め立てたのだけど、その間にいくつかあったチャンスに決めきれず、20分を過ぎたあたりでフィジカルとキープ […]

「まずは良い宿題をいただきました」アジアカップ2011 ブループB 日本-ヨルダン(1-1)

いや、何とか引き分けに追いついたから言えることだけど(笑)、ヨルダンには良い宿題を与えていただいたかなと。 日本の試合の入り方は決して悪くなかった。ジーコや岡田時代よりははるかに縦に早くボールを入れる意識は感じられたし、DFラインと中盤とのボール回しのスピード感は悪くなかった。ただ、前線から先の選手については、本田にはマークが集中してほとんど身動きが取れず、香川は本田がスペースメイキング出来ないの […]

「個人戦術の勝利」全国高校サッカー選手権 準決勝 流通経済大学柏-久御山(2-2PK2-3)

実力の差ははっきりしていた。おそらく、5回対戦すれば4回は流経大柏が勝つぐらいだろう。しかしその少ないチャンスを久御山はきっちりものにした。 前半の流経大柏は、久御山のDFにまでマークをつけるオールコートマンマークのような守備を選択してきた。おそらく、DFから細かくパスをつないで来る久御山のペースを破壊する目的があったのだろうが、これが流経大柏にとっては裏目に出てしまった。 久御山の選手は、1対1 […]

「アジアカップは香川の大会になるか?」ドイツカップ1回戦 バッカー・ブルクハウゼン-ボルシア・ドルトムント(0-3)

高校選手権の準々決勝を、設定ミスで1試合しか録画出来ていなかったので、何故かスカパーのGAORAでやり始めている香川出場試合の再放送から、香川の初公式戦であるドイツカップ1回戦・ブルクハウゼン戦を見ておりました。 今でこそ、香川はドルトムントの中心選手として当然のようにトップ下でボールを集めているわけですが、この試合では中盤からのパスは基本的にサイドのスペースにしか飛ばず、香川は先制点のアシストこ […]

「相手のミスをものにするしたたかさ」全国高校選手権 準々決勝 日章学園-滝川第二(0-3)

結果的には0-3の大差での滝川第二の勝利になったが、内容的にはむしろ日章学園のほうが上回ってさえいたように思った。 日章学園は静岡学園という優勝候補を破ってベスト8に勝ち上がってきたのがフロックではない実力を見せ、全員が労を惜しまず走ってプレスをかけ、ボールを奪ったらすぐさまトライアングルを形成する位置までフォローしてパスコースを作り、ボランチがボールを持ってルックアップした瞬間には必ず逆サイドの […]

全国高校選手権2011 3回戦 尚志-関西大学第一(0-1)

しかし、ここまで無失点で勝ち上がってきた尚志のサッカーには予想以上に驚かされた。 運動量で定評がある関大一よりもさらに選手が良く走り、ソリッドな組織プレッシングが徹底されていて、ボールを奪うとタイミングよくサイドへとボールを展開するモダンサッカーのお手本のようなスタイルで、特に前半は関大一を圧倒していたと言って良い。 だが、25分にサイドからフリーで合わせたシュートがバーをかすって外れたシーン以外 […]

「鹿島の強さでもあり、弱さでもある」天皇杯決勝 鹿島アントラーズ-清水エスパルス(2-1)

下馬評では、FC東京を延長でようやく退けたよりもガンバを大差で下したエスパルスのほうが有利と見られていたが、内容も結果も鹿島が一枚上手の余裕を見せつける勝利となった。 鹿島の強さは、まず第一にスタメンを毎試合ほぼ固定することによる連動した攻守の動きにあり、この試合の前半はSBのオーバーラップを封印してまで清水の岡崎と藤本という代表クラスのウイングを完全に封じ込め、清水に対して与えたシュート数はわず […]

「鹿島の強さでもあり、弱さでもある」天皇杯決勝 鹿島アントラーズ-清水エスパルス(2-1)

下馬評では、FC東京を延長でようやく退けたよりもガンバを大差で下したエスパルスのほうが有利と見られていたが、内容も結果も鹿島が一枚上手の余裕を見せつける勝利となった。 鹿島の強さは、まず第一にスタメンを毎試合ほぼ固定することによる連動した攻守の動きにあり、この試合の前半はSBのオーバーラップを封印してまで清水の岡崎と藤本という代表クラスのウイングを完全に封じ込め、清水に対して与えたシュート数はわず […]

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