2010年10月

2/3ページ

「コンパクトネスは七難隠す」J1第26節 浦和レッズ-セレッソ大阪(2-0)

公式戦9試合負けなしと調子を上げて8位に浮上してきたレッズが、ACL圏内の3位に位置するセレッソと対戦。 ともに4-2-3-1という布陣で、2列目に原口・田中、家長・乾というドリブラーを配するという意味でも非常に良く似たチーム同士の対戦とあって、試合は序盤から1対1での局地戦の状況を呈する展開。 今までの試合では浦和のビルドアップと展開力不足が目に付く事が多かったが、この日の浦和は前線からDFまで […]

「浮上のきっかけは遠く」ドイツ・ブンデスリーガ第8節 シャルケ04-シュツットガルト(2-2)

ともに大きく出遅れてリーグで下位に低迷している同士の対戦だが、シュツットガルトはグロス監督を更迭してケラーコーチを昇格させたのに対し、シャルケはマガト監督が続投する事になった。 しかしシャルケの不安定ぶりは相変わらずのままで、ボランチから後ろの選手はボールだけを見ていて選手を捕まえられず、2列目からやすやすと飛び出されて簡単にゴール前でフリーにさせてしまうし、ゾーンで守っているセットプレイも度々ど […]

「このままずるずる降格圏内か」イタリア・セリエA第7節 チェゼーナ-パルマ(1-1)

現在リーグ3連敗中で、開幕の快進撃が嘘のように残留争いの仲間入りになったチェゼーナは、同じく下位で低迷しているパルマとホームで対戦。 パルマは今のところチェゼーナ以下の勝ち点とは言え、あのクレスポが控えに入っているぐらい、戦力的には上位も可能と見られていただけあって個人個人のキープ力が高く、チェゼーナは試合開始から劣勢を強いられる展開。 チェゼーナは、相変わらず中盤の底に位置するアッピアの運動量が […]

「代表とは違う役割の香川」ドイツ・ブンデスリーガ第8節 1FCケルン-ボルシア・ドルトムント(1-2)

昨日はとあるイベントに参加してヘロヘロ状態なので、試合の詳細については省略(笑)。 香川は、韓国戦から中2日にも関わらず、トップ下で後半35分までプレーし、チームもアウェイで1FCケルンに快勝し、マインツがHSVに敗れたためにとうとう首位に立つ事になった。 さすがに香川のプレイには切れが無く、前半20分に左サイドから切り替えしてアシストになったクロスは上げたものの、攻撃でも守備でも瞬間的なスピード […]

「Jリーグ入り足踏み」天皇杯3回戦 FC町田ゼルビア-アルビレックス新潟(1-2)

Jリーグを目指すクラブを応援している身にとっては、現在Jリーグ入りが可能なJFL3位以内に入っていながら、スタジアムの改装計画が新しいJリーグ規格に届かない事が判明したという、成り行きが不透明な問題で2010年のJリーグ入りが消滅してしまったゼルビアが、どういうモチベーションになっているのかと心配していた。 しかし、ゼルビアは立ち上がりから積極的な高い位置からのプレスから、木島・勝又の2トップの飛 […]

「『鳥取』にホームでドロー」EURO2012予選グループG イングランド-モンテネグロ(0-0)

2006年にセルビア・モンテネグロから独立し、2007年からFIFAに承認された、わずか人口65万人という、日本で言えば鳥取ほどの人口しか無いモンテネグロが、ユーロ予選でここまで3戦全勝、そして全勝同士で迎えたイングランドホームでの試合で、無得点ながらドローで勝ち点1をもぎ取るという快挙を成し遂げた。 モンテネグロは、時折カウンターは繰り出すものの、終始4-1-4-1、実質は9-0-1のフォーメー […]

「ハイプレッシャー下での成果と課題」国際親善試合 韓国-日本(0-0)

いや~、駒野は大怪我しちゃったし、90分間互いにペースが速くて見ていて本当に疲れる試合だった。 何しろ韓国は、序盤からキ○ガイプレスが発動し、香川や本田、松井がバイタルエリアでプレイすることを許さず、たまにフリーでボールを持ったらあっという間にカバーが入り、それが延々75分間は続けられるのだから、日本戦にかける気合の凄まじさというか、メンタルには本当に感服するしか無いよね。 さらには韓国は当然なが […]

日本ユース世代こそガラパゴス

U-20ワールドカップの出場権をかけて、U-19アジア選手権の準々決勝で韓国と対戦した日本は、前回同様にまたも韓国相手に3点を決められて負けてしまい、2大会連続で出場権を失うという大失態を演じてしまいました。 試合はテレ朝チャンネルだけの放送だったので映像は見られませんでしたが、案の定韓国の早いプレスとロングボールに慌ててしまって、せっかく2点を先制したのにあっさり逆転と言う、これまた日本ユースの […]

「ソニー仙台、ジャイキリならず」天皇杯3回戦 ソニー仙台-セレッソ大阪(1-3)

仙台ダービーでベガルタを破ってJFLから勝ちあがって来たソニー仙台と、J1で好調なセレッソと言う注目の対戦。セレッソはほぼベストメンバーで臨んできた。 しかしユアテックスタジアムの芝がかなり悪いのと、やはりJFL相手との試合とあってかセレッソの動きは鈍く、いつものような前線が流動的にポジションを取ってパスをつないで仕掛ける攻撃が見られず、低い位置でコンパクトなゾーンを作るソニーの守備に手を焼いてな […]

「似たもの同士の大きな違い」EURO2012予選 グループA ドイツ-トルコ(3-0)

ここまで共に2戦全勝のグループ首位同士、そしてトルコはドイツに移民が多くてブンデスリーガで活躍中の選手も多く、しかもベルリンの観客の相当な割合がトルコ人で埋まっていると言う、ほとんどダービーマッチのような雰囲気での試合。 久々に見るトルコのサッカーは、ハーフラインから後ろにきっちりとしたプレスゾーンを作り、ボールを奪うと前線のハリル・アルティントップに速く当てて、そこからエムレを中心としてシンプル […]