「ヤングなでしこの武器と課題」U-20女子親善試合 日本-カナダ

しかし3年前なら、BSやCSでの録画放送はおろか観客さえ限りなく0であっただろう、U-20女子の親善試合が地上波のゴールデンタイムで生放送されるんだから、本当に時代は変わってしまったなあと。
それだけ、なでしこジャパンのW杯優勝、五輪銀メダルのインパクトが強かったのだとは思うけど、世界のライバルからもそうだが、日本のスポーツコンテンツとしてもトップを引っ張っていかないといけない立場に立ってしまったとも言えるわけで、U-20という年代がその責任の一端を担わざるを得ない状況は、嬉しくもあり怖くもある。
と思いつつ、カナダ相手の壮行試合を見たわけだが、そんな懸念が杞憂で終わってしまいそうな頼もしさを、ヤングなでしこのメンバーから感じられたのは嬉しい誤算だった。
結果は2-2のドローではあったが、終始日本がボールを支配してチャンスを作り、ロンドン五輪でも銅メダルを取っているように女子サッカーの強化を続けているカナダに対して、内容的には圧倒することが出来ていた。
ヤングなでしこ達は、なでしこのお姉さん方と比べるとボールをトラップしてパスを出すという基本能力が優れているので、相手のレベルもあるけど単に蹴ってプレッシャーから逃げるようなプレイが非常に少ない。また、、CBと1トップの道上以外は誰でもドリブルで突破する技術を持っており、スペースさえ与えられればどんどんと前へとボールを運べる力を持っているところも、お姉さん方とは異なる点である。
ただ、中央でドリブルから攻め込んで相手を中へと引き付けることが出来ている割には、サイドに開いてパスを受けようとする動きや攻撃参加が無く、結局相手にコースを防がれる前にさっさとミドルを打って終わってしまう場面があまりに多く、DFラインの外側に誰か1人いれば簡単に点が取れるのに、と思うような場面ばかりであった。
シュートを打つのが悪いわけでないが、日本は高さに難があるチームだけに、サイドを深くまで崩してDFラインを下げさせ、空いたバイタルスペースを使う事が得点につながる大きな手段になるわけで、もっとコンビネーションや判断という部分を高めていく必要があると思う。
あとは守備。カナダが奪った2点とも、カウンターからサイドを破られて決められたもので、それも数的には同数でありながら、サイドでのアタックとカバーの関係が作れずに選手の間を抜かれてしまったもので、日本がポゼッションをしている間、相手の攻撃陣をどうマークして対処するか、という準備をしっかり確認しておかないと本番でも同じような失点を喫してしまうだろう。
この試合の視聴率は5%とそれほど高くは無かったようだが、また日本が勝ち進めば世間の注目も集まってくる事だろう。彼女らにもいろいろ重圧がかかって来るようになるのは確かだろうが、それも良い経験と思って頑張って欲しいね!

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