「ドイツ勢が陥りがちな罠」ヨーロッパリーグ準々決勝第1レグ シャルケ-アスレチック・ビルバオ

う~ん、あれだけドイツでは強いドルトムントが、CLであまり成績を挙げられない理由というものを、このシャルケの試合でも見せつけられてしまったなあという感じだねえ・・・
ビルバオは、選手1人1人にテクニックがあってドリブルを織りまぜながらツータッチ、スリータッチしてスピードを落とさずに溜めを作る事が出来るので、シャルケがツヴァイカンプフを仕掛けてもスルリと交わされて周りがまた余計に走らされるという対応を強いられ、それが後半の疲れに出てしまい、70分からの立て続けの3失点につながってしまった。
そして選手のミスを見逃さないビルバオのしたたかさ。先制点はフクスの軽い守備とGKのファンブルという二重のミスが最大の原因だけど、ジョレンテをマークしていた内田もGKが取ってくれると思って気を抜いたところをやられてしまったわけで、そういった集中力の切れを相手は見逃してくれなかった。
ラウルの素晴らしいゴールでいったんはリードしたシャルケだったが、そのごシャルケペースの時にフンテラールらが得点を決められず、セットプレイであっさり失点してから急にサッカーが雑になり、GKに怪我が連続してこの試合の先発が第3GKのヒルデブランドで、さらに彼も怪我で第4GKのショーバーが出ざるを得なかった事は不運だったが、それでもあまりにあっさりやられ過ぎた。
内田のプレイとしては、1アシストもしたし酷すぎたフクスに比べると(笑)それほど悪くなかったとは思うが、ちょっとまだ判断の遅れから雑な縦パスをファルファンに出してしまい、何とか彼のキープ力でごまかしているところもあったりするので、まだまだ向上の余地はあるかなと。
これで第2レグではビルバオホームで3点差以上をつけて勝たざるを得なくなったわけだが、この試合の状況を見るとかなり厳しいと言わざるを得ない。この試合では得点出来なかったフンテラールの爆発に一縷の望みをかけるしか無さそうだ。