「ロンドンへの切符獲得おめでとう!」 ロンドン五輪アジア最終予選 日本-バーレーン

きっと生で見ていたらやきもきしていた試合だったかもしれないが、後で見返してみたら日本が危なげない試合運びで完勝したと言える内容だったのではないだろうか。そしてその大きな要因は、この予選で初めてといっていいぐらい、チームの戦術的な狙いが現実と噛み合ったところだと思う。
バーレーンは、5点差をひっくり返すために猛攻を仕掛けて来るかと思ったが、現実的ではない大勝よりも将来への糧にすべき試合だと指揮官が判断したのか、4-4-2の非常にコンパクトな2ラインのゾーンを上げ下げし、そこからカウンターに持ち込むという、どちらかと言えば負けないための戦いを仕掛けて来た。
日本は序盤こそ活発な縦の動きでチャンスを作ったものの、すぐに勢いが落ちて1トップの大津と2列目の原口、東、清武がバーレーンの2ラインの間で1列に並んでボールを待っているような状態になってしまい、中盤もミスを恐れてなのかドリブルでの仕掛けや縦パスで相手の守備を引きつけるような攻撃が出来ず、前半はバーレーンの守備を崩すような場面がほとんど作れなかった。
今までの日本であれば、そこでリズムを崩してあっさりカウンターでやられてしまっていたのだが、この試合では2人のCBとSBの1人、そして山口がカウンターに対して非常に注意深く守り、扇原を中心としたサイドへの展開パスが決まった事で、セットプレイのこぼれ玉から1度危ない場面はあったものの、バーレーンの波状攻撃を食らうような心配もほとんど無かったと言える。
そして後半になると、早速前半での反省点が結果につながる。前半ではサイドの高い位置でボールを持っても、良くてそこからマークにつかれた大津などにクロスを上げるぐらいしか出来なかったのだが、10分にサイドの比嘉からSBとCBの間を抜けだした原口にボールが渡り、深い位置からの折り返しをブラインドから抜けだして来た扇原が上手くミートして待望の先制点を挙げると、その4分後には、これも同じようなコンビネーションから東が出したクロスに、ファーで待ち構えた清武が豪快なゴールを叩きこみ、出場権を確実なものにする2点目を決めて見せた。
その後は日本にもすっかり余裕が出来て、それまで全く出来なかった中盤での溜めやドリブル、キープを各選手が繰り出せるようになり、何度もバーレーンの守備を崩すシーンを作ったのだが、オフサイドギリギリで清武が抜けだして放ったシュートがポストに当たった場面を始めとしてことごとく得点にはならず、結局2-0で試合は終了し、日本5大会連続で五輪への出場を決めた。
裏でやっていたシリア対マレーシアが3-0に終わり、日本がもしこの試合で1点差で負けていても、さらに言えばシリアがバーレーンに2点差で勝っていたとしても五輪出場を決められていたのだが、まあそれも所詮結果論であり、自らの落ち度でここまで苦しむ事になったのは確かだろう。
世間ではOAの起用についてこれから話題が沸騰するだろうが、個人的にはまだこのチームは潜在能力を出しきれているとは言えないように思う。クラブが気前よく出してくれるとは思えないが、指宿や香川、宮市、酒井高徳が入るだけで、メダルは無理としてもそれなりに良い戦いが出来るんじゃないかと思うが・・・
まあ、何にしてもそういう事で悩めるというのは嬉しいことだよね(笑)。とりあえず、今日のところは素直に出場を喜んでおこう。おめでとう、日本ロンドン五輪サッカー代表!

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