「宮市は鮮烈な印象を残したが・・・」 イングランド・プレミアリーグ ボルトン-ウィガン

この前のボルトンの試合を見た限りでは、なかなか右SHのゲームメイカーであるペトロフの牙城を崩すのは厳しいかなと感じていたのだが、その次の試合でしかも後半最初から使ってくるとは少々意外だった。
しかし、そうなった理由は明らかで、76分に決勝点となる2点目を決められた場面を見てもわかるように、ボルトンの中盤のバランスが非常に悪くて守備のマークが重なる場面が多く、それによって生じた数的不利をカバーするために選手が無駄な動きをして、またそこの穴をウィガンに突かれるという悪循環を繰り返していた。
先のノリッジ戦でも、ボルトンが圧されていた前半はほとんどペトロフは消えていたように、足がそれほど速くないペトロフは、かつての中田と同様にチームが守勢に回ると攻撃に参加するタイミングが遅くなって、途端に存在感を失ってしまう。能力的な事を考えると彼をボランチに入れる選択があってもいいとは思うのだが、ともかく宮市はペトロフに代わって出場した。
攻撃に関しては、惜しくもGKに阻まれたシュートの場面を始めとして、ボールを持てば確実に前へと進んで両足から可能性のあるクロスを繰り出し、ちょっと贔屓目はあるかもしれないが、他のチームメイトの誰よりもチームの攻撃に勢いを与える存在になっていたように思う。
何より、フェイエノールト時代に比べるとボールをトラップしてからドリブルへの移行がスムーズでスピードが落ちなくなっており、ドリブルも縦一辺倒+シザーズから中への切れ込みを織り交ぜる幅が出てきていて、以前のようなギクシャクした雰囲気から一段と洗練されたプレイヤーになったように見えた。
ただ、既にあちこちで書かれているように守備についてはまだまだという印象。オランダのように、攻撃の選手はアリバイさえしていればOKなリーグとは違って、プレミアでは1対1で勝てない選手がいると、そこを執拗にどこのチームも突いて来るので、スライディングやショルダータックルなど何を使っても止めてみせるぐらいの信頼度が無いとスタメンでの出場は厳しいだろう。
ともかく、宮市にとっては十分明るい将来を感じさせるデビューだったのではないだろうか。是非、早いうちに得点という結果が欲しいところだね。

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