「負けるべくして負けた」ロンドン五輪アジア最終予選 シリア-日本

試合前に相当警鐘を鳴らしていたつもりだったけど、残念ながらその通りと言うかそれ以上に厳しい内容と結果になってしまった。
日本は永井をトップにして、高さのある山村をボランチに入れて徹底して相手に先制点を与えない作戦に出たのはいいのだが、その意識があまりにも選手に浸透されすぎてしまい、普通につなげばいいところでさえボールをアバウトに蹴り出し、セカンドボールを拾われては攻め込まれる展開に終始。
シリアは、日本がアルスマを警戒してくるのを計算して、アルスマが中盤に下がったところにマルドキアンが飛び出す攻撃が機能し、戦略面でもシリアが日本の浅はかなプランを完全に上回っていた。
それでも日本がきっちり守れれば良かったのだが、山崎が負傷交代で入った大迫がFKのボールをかすってしまい、コースが変わったボールをGK権田がファンブル、ボールはゴールに転がりシリアにみすみす先制点をプレゼントしてしまう。
前半終了間際にDFのロングボールから相手を倒した大迫、永井とつないで日本が本当のワンチャンスをものにして同点に追いついたのはいいが、後半開始からも日本はサイドの守備で後手を踏んで危ないピンチを連発してしまう。
後半30分ごろから、ようやくシリアのプレッシャーが落ち、日本も扇原が入って少しは中盤でボールを持てるようになり、あとは落ち着いて試合を終わらせれば大丈夫かなと思ったら、後半45分にシリアに打たれた無回転ミドルシュートが決まってしまい、日本はシリアに対してまさかの敗戦。これで得失点差で日本はシリアを下回り、2位に転落すると同時に最終予選での自力突破の手段も失ってしまった。
権田は2点とも防げた失点だったとは思うし、何で扇原じゃなくて山村だったのかという選手の問題はあるけども、それ以前に日本の武器であるパス回し、ボールポゼッションを完全に放棄したゲームプランで臨んでしまったのが一番の問題ではないだろうか。
ドイツ前の岡田ジャパン然り、北京五輪の反町監督然り、日本人監督は往々にして戦術か対策かのどちらしかなく、事前に書いた絵がひとつ躓いてしまったらそこでおしまいノープラン。日本の良さを軸に据えた上で、相手や環境によって臨機応変に調整をするという事が本当に下手なんだなと思う。
アンマンのピッチが悪いと言ってもウズベキスタンほどでは無く、日本選手のスキルであればもっと落ち着いてプレイ出来ていたはずである。しかし、DFはとにかく闇雲にクリア、2列目は中途半端なショートパスでことごとく相手の守備にボールをカットされ、日本が主導権を握れた時間帯はせいぜい10分ほどてあった。これではあまりにも情けないと言うしか無い。
幸い、事前の展望にも書いた通り、勝ち点で並んだ場合の順位はグループ内での得失点差で決まる。シリアはバカスカ点を取りまくるチームではないし、中東のチームは絶対有利と見られる試合で必ずやらかすのが仕様なので、日本に望みが全く無いわけではない。
マレーシア戦に宇佐美の招集という話が出ているが、日本が本当にロンドン五輪に対して本気であるならば、欧州組のなりふり構わぬ招集と同時に、関塚監督を更迭してザックが五輪監督を兼任するぐらいの意気込みを見せて欲しいところなのだが・・・それよりもプレイオフで目先のお金儲け優先なのかもね(笑)。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする