「長友はインテルにフィットするか?」 イタリア・セリエA第23節 バーリ-インテル(0-3)

長友が移籍して初の試合。出場が期待された長友だったが、この試合ではキブが左SBで先発し、試合も終盤まで1-0という緊迫した展開になったのでお披露目の機会はなく、長友はベンチのままで試合を終えた。
そういう流れだったので、個人的には長友がこのチームに入ったらどうなるのかと想像しながら試合を見ていたわけだが、意外と面白い存在になるのではないかと思った。
インテルのスタメンは、エトォ・ミリート・パッツィーニと前線に並べた4-3-3で、右SBのマイコンがガンガン前に上がり、キブはあまり上がらずにビルドアップや3人目のCBとしての守備に重きを置いて、左からの攻撃は前にいるエトォが単独で切れ込むような形が多かった。
しかしバーリがそれぞれ前線でマッチアップする形で激しく守ってきたので、インテルはなかなかスペースが作れずに攻めあぐね、後半にスナイデルを投入して4-3-1-2にして中にポイントを作ってサイドへと展開するようになってから、相手の疲れもあってインテルの一方的な展開となり、追加点こそロスタイムまで入らなかったが、面白みは無いが全く負ける気がしない完勝だった。
特に誰か凄いゲームメイカーやテクニシャンがいるわけでも、戦術的に眼を見張るようなものはほとんど無いが、個々の1対1の能力が非常に高くてどこでもキープが出来てミスが少なく、ソリッドで安定した戦いが出来るのがインテルの強みであることは疑いない。
逆に言えば、あまりそこから変化をしにくい面があるとも言えるわけで、この試合でもキブが守備的、マイコンが攻撃的と分かっているので相手も対策がしやすく、それが苦戦の原因になった可能性は少なくないように思う。
もし、ここでキブの代わりに長友が入り、スナイデルからガンガンとサイドへとパスが出るようになってエトォとの絡みが激しくなれば、サイドではマイコンにのみ集中していた相手は必ず混乱するはずで、長友が創りだすオプションは必ずやインテルの大きな武器になるはずである。
ただし、長友にはまだキブのようなビルドアップや、CBらしい読みのカバーリングは期待できないので、常時レギュラーとなるためにはその部分をもっと練習でアピール・向上していく必要があるだろう。次のローマ戦はキブが暴力行為で4試合の出場停止になるので、長友の先発の可能性は高まった。まずはしっかりと守備から入って、得意の後半戦でどんどん攻め上がる姿を見たいものだ。

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