「やっぱりCSKAでは本田のボランチがベスト」ロシア・プレミアリーグ CSKAモスクワ-ルビン・カザン(0-0)

ルビンに比べて2試合消化が少ないとは言え、ホームで勝って勝ち点を逆転しておきたかったCSKAだが、結局ルビンの堅い守りを崩せぬままスコアレスドローで終わった。
この試合での本田は右SHに入ったが、そうなると中盤でボールを溜めたり大きく展開したり出来る選手がいなくなるので、CSKAの攻撃は2トップへのロングボール一辺倒になってしまっていた。
しかもラヴとドゥンビアは、プレイの選択がまず自分個人だけでの打開で、その次が2人だけでの崩し、大きく離れて他の選手にパスという順序なので、コンパクトでアプローチが早いルビン相手にそうそう2人で崩せるはずも無く、攻撃に溜めが無くて流れが直線的になるために、本田がスペースを使って高い位置に上がるまでに攻撃が終了してしまい、たまに相手のミスでハーフカウンターになった時だけはサイドでボールが持てたが、それ以外ではたまたま中央に来たときに触れそうになったというだけで、意図して本田を攻撃で使う意図がCSKAにはほとんど感じられなかった。
監督にしてみたら、何より相手に先制点を与える事が怖いので、シェンベラスとママエフのボランチで守備を固め、プレスの薄いサイドで本田の攻撃力を活かしたかったのかもしれないが、残念ながらCHらしいプレイが出来る選手は本田しかおらず、2トップも相手のレベルが違うと今までのようにうまくは攻められず、かえって攻撃面では本田のサイド起用は裏目に出てしまったと言える。
CSKAにとっては痛み分けではあったが、首位のゼニトが引き分けに終わったので首位とは勝ち点3のまま。27日のミッドウィークの試合は、CSKAが7位ディナモとのモスクワダービー、ゼニトが4位スパルタク・モスクワとの試合だけに、どちらも一筋縄では行きそうにない試合である。