今日の戯言

いや~、中田コのマルセイユへの移籍ですが、案外あっさりと決着してしまいましたねえ。まあ、鹿島としてもジーコが縦に首を振ったものを横には出来なかったんでしょうね。この鹿島サポーターの不満がどこに行くかと言えば当然田邊氏なわけで、それも仕事のうちとは言え大変ですなあ(苦笑)。
しかしこの一連の騒動を見てきて一番に感じたのは、やはり「日本社会のナイーブさ」という点ですね。確かに、クラブ側にしてもサポーターにしても、「信じて契約更新途中でもマルセイユに練習参加させたのに、マルセイユと代理人と中田コ本人に裏切られた」という気持ちは分かります。私個人も、そういう義理人情と信頼の上に成り立っている関係というものが大好きです。が、ひとたび日本を出るとその常識は全く通用しません。
海外を旅していると、人に騙されて物や金を騙し取られたという話を頻繁に耳にします。周到な盗人だと、何日も現地を案内して食事をおごって信用させたあげくに、最後に薬を盛って身包みはがすって奴もいるぐらいです。いざ物を盗られて現地の警察に騙されたと訴えてみても、今更何も返ってくるはずはありません。猿岩石のようなうまい話は本当のレアケース。残念ながら、それが世界の現実なのです。
おそらく、この話も海外移籍志向の強い中田コの意を汲んだ田邊氏が、守備的な選手の海外移籍の難しさを考え、中田コと鹿島の契約更新の隙間を利用し、マルセイユ側と仕組んで周到に準備した計画だったのでしょう。そのやり方についてフェアではないという考えは良く分かりますが、代理人はあくまで選手の代理人であって、選手の意向が第一なのです。つまり、田邊氏はプロとしての仕事を全うしたわけで、それ自体を非難する事は経営のプロとして恥ずかしい事でしょう。
ま、この件について今更泣いても悔やんでも恨んでも、中田コは鹿島に帰ってこないのだから仕方ありません。結局、鹿島に限らずこれからのクラブの取るべき道は、鬼(プロ)になるか、お人よし(アマチュア)のままでいるかの2つしか無いのです。しかし、鬼になりすぎて選手をプロテクトする方向に偏りすぎてもいけません。
U-19代表が出場したカタール国際ユースの決勝で、やっぱりと言うか相変わらずと言うか、フィジカルと個の強さと集中力の欠如から来るミスで韓国に完敗したらしいですが、大熊監督自身が語っているように、この世代はあまりJのレギュラーとして働いている選手がいてません。
ここでも育成メソッドにはいろいろ疑問を投げかけていますが、今の若手に小粒感を感じる原因は、ナイジェリアユース世代が早くからJでバリバリと働いていた事による違いも大きいはずです。彼らはまだまだ十分に働ける年代であり、有能な選手の海外への道が開かれないと、若手選手のレギュラーの座は今後どんどん狭まっていくだけになるでしょう。
ようやく協会も、契約問題について検討を加えるような動きを見せ始めていますが、日本の将来的な強化と言う点をきちんと見据えた上での対策をお願いしたいものですね。

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