今日の戯言

今朝のマスコミは、CSでの岡田Fマリノスの戦い振りに絶賛が集まっていますね。昨日は選手起用やゲームプランについてまず誉めたのですが、監督の仕事としてもう一つ優れた点を挙げるとすると、「組織を組織としてきっちりと機能させていた」という点だと思います。
ちょうどトルシエもマルセイユで初勝利を挙げたようですが、トルシエジャパンにしても浦和やFマリノスにしても、そして五輪やユース代表でさえ、基本的にはDFラインをフラット気味に引いて、高い位置からプレスをかける守備コンセプトなのは変わらないわけです。
ところが、昨日の浦和だとラインが低くなってWBとの距離が開き、ボランチの位置も低くなってしまったためにプレスがかからず、ボールを受ける側と出す側の両方のチェックが甘くなってしまった事で本来の組織の能力が発揮できませんでした。
つまり、浦和のサイドの裏が空いていたとか、フラット3の裏を取られるとかの話は、結局ラインの高さと中盤のチェックのバランスが崩れたために起こるものであって、「組織サッカーがダメ」なんじゃなくて「機能させられていない」のが問題なんですよね。「15秒コンセプト」を掲げながら、実態は間延びした縦ポンサッカーだったどこぞのチームはその最たるものですが(笑)。
先日のシンガポール戦を見ても、選手の共通意識による組織が無ければジーコジャパンも機能しないわけで、そこをどういう方法論を使って構築するのかの違いだけなんじゃないかと思います。ドイツ戦に向けてのメンバーも発表されたようですが、ジーコジャパンももう一段上の組織を見せてくれるのでしょうか。ってかスペイン移籍が決まったら即大久保入ってるし(笑)。
さて、ここでも以前から注目していた鳥栖の経営問題ですが、株主総会で水産会社社長の取締役追認を否決したようですね。これでようやく一歩前進というところですが、まだC&Rの井川社長への経営権譲渡が決定されていませんので、ここがスムーズに行くかどうか・・・ってもう年末なんですが。来期の体制を早く整える上でも迅速な処理をお願いしたいものです。