U-20アジアユース準々決勝 日本-カタール(0-0PK5-4)

ワールドユース出場権をかけた、いよいよ勝負の一戦。日本はGK西川、DF水本、増嶋、小林、MF苔口、高柳、高萩、中村、トップ下兵藤、2トップがカレンと平山の2トップ。
試合は開始からカタールがペースを握る。カタールはDFラインを高く保ってトップに早く当て、そこで確実にキープをしてから個人技で裏に抜けたりサイドに突破したりして日本の守備を翻弄する。特に、カタールの9番と13番の黒人選手の身体能力が高く、日本はなかなか1対1で止める事が出来ない。また、何とかクリアしたとしても、相手の守備のほうがコンパクトでボールに対する反応が早く、セカンドボールをほとんど拾われてしまうために全く攻撃が組み立てられない。
かろうじて、9分に平山の頭からカレンが裏に抜けた場面を作ったが、逆に言えば日本の攻撃はひたすらフィードを前線に送るだけに終始しており、中盤を作ってポストプレイを利用したり、苔口や中村といったサイドの選手が自陣深くに押し込められて攻め上がる場面がほとんど見られない。それだけ日本の布陣が間延びしている証拠であろう。
カタールもいつまでも平山の頭では慣れてくるのも当たり前で、逆に30分からはセットプレイから立て続けにピンチを作られるが、日本もGK西川の奮闘を中心に何とか守りきり、耐えに耐えつづけた前半は終了する。
後半になると日本も少しずつ1対1の対処に慣れてくるようになり、カタールも前線でボールをつなげられなくなる。しかし、相変わらずカタールの最終ラインは非常に高く、日本はボールを奪い返してもすぐに相手の選手に詰められ、慌てて適当なボールを前に出すだけで、守備を攻撃に転嫁させる事が出来ない。11分に高萩に代えて中山を投入して1トップ気味にして中盤を厚くするも、試合は互いにロングボールを蹴りあう膠着した展開のままじりじり時間は過ぎて行く。
ようやく30分を過ぎてからカタールも運動量が落ちて来て、日本の粘り強いロングボール攻撃に対しての反発力が無くなり始める。しかしカタールもプレスは弱くなったものの最終ラインの固さはさすがで、日本がサイドから崩そうとしてもなかなかフリーのチャンスを作れない。そして3分のロスタイムを経て試合は延長戦へ。
延長戦前半6分に、日本は最後のカードの森本をカレンに代えて投入する。しかし、やはり日本は森本までボールはなかなかつながらず、逆に日本の中盤にミスが出て、度々危険なピンチを迎えてしまう。そして日本はほとんどシュートを打つことも出来ずに0-0のままで終了し、試合はとうとうPK戦へ。PK戦は、日本がほとんどコースをGKに読まれながら全て成功させたのに対し、カタールは3人目まで全てGKの逆を突いていたのに4人目を西川に止められてしまい勝負あり。
日本はこれでワールドユースの出場権を手にする事が出来たわけだが、カタールに黒人選手が多かったとは言え、個人はもちろん組織でも完敗していたわけで、世界に対して戦うという意味では気分が暗くならざるを得ない内容だったと言える。大熊サッカーらしく守備はまあまあ粘り強かったものの、選手の判断の遅さとミスの多さはひどいもので、頼みの平山も2年前よりさらにスピードとフィジカルが落ちている状況では、各自がこれからのJでもっともっとレベルアップしなければならないという事を肝に銘じて精進して欲しいものである。

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