欧州CL1次リーグ GroupH ブルージュ-ミラン(0-1)

勝ち点4でグループ2番手に並ぶミランとブルージュの注目の対戦。しかし負けられないミランは怪我人続出。シェフチェンコ、トマソン、カカーの前線にセルジーニョに代えてパンカロを左SBとして起用。
この2チームの試合では子供でも予想がつくような、攻めるミランにカウンターで応酬するブルージュという当然の展開で始まる。しかしブルージュはただ守ってからの放り込みではなく、実直なパスワークからFWのメンドーサを走らせるといったコレクティブなカウンターを繰り出し、ミランにそう簡単にペースを握らせない。対するミランは守るときはスペースを潰して全員で守るブルージュに手を焼くが、それでもカウンターの場面からセードルフの決定的チャンスを作ったりと、イタリアらしい一面を見せる。
互いにカウンターから散発的なチャンスを作る展開が続いていた37分に、試合は大きな転機が訪れる。なんとネスタが2枚目のイエローで退場してしまったのだ。ラツィオも罠に陥ったが、セリエだとイエローを1枚もらった後は少々手荒いファールをしても審判はそう簡単に2枚目は出さないものだが、ここはイタリアではない。なかなか得点出来ないイライラが冷静さを奪っていたのか。
しかし、個人的にはこれでかえってブルージュにとって試合が難しくなったように思った。相手が10人で攻めやすくなるとプレイゾーンが前に偏ってしまい、守備機会が少なくなっていざという時に集中力が欠けてカウンターの餌食になるパターンが多く、しかもイタリアはそれが大の得意なのだ。
後半になると当然ペースはブルージュのものに。引いた守備から前線からプレスをかける形になり、高い位置でボールを奪ってチャンスを作るが、メンドーサのヘディングがバーに当たるなどして決めきれない。25分ごろからはややブルージュに攻め疲れが見え始め、ミランも徐々に前に出始める。35分からはブルージュも足が止まって互いにゴール前までボールをゆっくり運んで攻め合う展開になる。
そして、これで引き分けかと思われた85分、ミランはカウンターからゆっくりと上がり、右サイドのカフーから上がった浮き球のパスをカカーがインサイドでボレー、これがゴール右隅に見事に決まってミランがとうとう均衡を破った。ブルージュは4対3の局面だったが、疲れからかスペースだけ埋めてしまって誰もカカーにマークに行かなかった。そしてそのまま試合終了。
ブルージュはいくつか決定的なチャンスがありながら決定力不足とヂダのセーブに阻まれ決勝トーナメントに向けて痛すぎる1敗を喫してしまった。ミランは今日さっぱり消えていたカカーの初めての活躍が点になるという幸運だった。やはりサッカーの神様はいたずら好きである。

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