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「ネイマール不在でかえってドイツは苦戦する?」ブラジルW杯準決勝 ブラジル対ドイツ戦展望

ツール・ド・フランスにかまけている内に、準決勝が明日の早朝から始まってしまうので忘れない内に展望を書いてみよう。

1.5倍速で2日に分けて見たので戦評は書いてないけど、一応ドイツ対フランスの試合をチェックした限りでは、今大会は試合の内容的に評判が良いドイツにも意外と穴はあるように見える。

確かにフランス戦前半のドイツは素晴らしかった。SBが高い位置を取ってフランスのインサイドハーフであるマチュイディとポグバを引きつけつつクローゼが囮で動き、キャバイエの両脇に出来たバイタルエリアのスペースを何度も使ってチャンスを量産、フランスを完全に圧倒してみせた。

しかし後半になってドイツの中盤支配力が落ちると、逆にSBの裏に出来たスペースに走りこまれて基点を作られ、GKノイアーの反応に助けられたもののクロスから危ないシーンを連発、ラームやヘヴェデスはサイドで単純なフィジカル勝負に持ち込まれた時の弱さを感じたのも事実である。

攻撃面でも、ミュラーはフィジカルに長けた相手だとアジリティが物足らなく見えてしまうし、その点で期待が大きいエジルは動きは良いのだけど今大会はいまいちプレイにいつもの冴えが感じられない。交代で出たシュールレは何度も決定的なカウンターを外すなど、全体的に攻撃陣の調子が下降線をたどっているように見える。

ブラジルはフランス以上に守備では肉弾戦で勝負を仕掛けてくるだろうし、ホームのアドバンテージもあるだろうからドイツ得意のフィジカルアタックは望めそうにない。サイドでの攻防を考えると、ドイツにとってはネイマールよりもフッキのような選手のほうが厄介かもしれない。

ネイマールの代役としてはまず先発にはウィリアンを入れて徹底的に前線でも肉弾戦を仕掛けてドイツの守備を疲弊させ、後半にドリブラーのベルナルジを入れてかき回す形でカバーするのではないだろうか。その意味で注目したいのはオスカルの働き。ここまでは完全に黒子として労働するのみであったが、ネイマールに代わるプレイメイカーとしての役割が求められる。

もしこの試合で西村主審が登場したらブラジルは大騒ぎになりそうだけど、さすがにそれは無いかな。でも、今やどの試合でもPA内で服を引っ張るファールは普通に流されてしまっているし、開幕戦の基準はどこに行っちゃったんだという感じだよね(苦笑)。

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