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「ミラーゲームに苦しんだマインツを最後に救った岡崎」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 マインツ-フライブルク

残念ながら今節のチャンピオンズリーグでは香川と内田が出場した試合が残念な結果に終わってしまったので、昨日は先週末に録画しておいたマインツの試合を見てみた。

ここ3試合ほど勝利から遠ざかっているマインツは、下位のフライブルクが相手のホーム戦だけに勝ちたかったところだったが、マインツとは対照的に最近の3試合は全勝という好調ぶりを見せつけられ、前半27分にFKからゴール前でディアスが上手く合わせて先制するも、わずか3分後に同点とされ、そして後半にセットプレイから逆転されて敗色濃厚だった後半43分に、CKの流れで岡崎がゴール左へ抜け出し、折り返したボールがクロスバーに当たって跳ね返ったボールをベルが決め、マインツが何とかドローに持ち込んだ。

マインツが苦戦した理由は、フライブルクのサッカーがほぼマインツと同じようなスタイルだった事が大きいように思う。マインツは4-2-3-1、フライブルクは4-4-2というフォーメーションの違いはあるが、守備時はどちらも4-4-2のコンパクトな布陣を自陣に敷いて、相手がハーフラインを超えたらガッチリとマンマーク体制に移行してパスを繋がせないという形。

こうなると岡崎が得意とするDFラインの裏へと飛び出すスペースはほとんど無くて、そんな中でも岡崎は何とか味方が前を向いた瞬間にラインと駆け引きしてフリーでパスをもらおうとするのだが、残念ながらそのタイミングと精度でパスを出せる中盤がマインツにおらず文字通りの無駄あがきになってしまっていた。

そしてホームのマインツは自然と前掛かりになってしまって後ろがだんだんと手薄な状態になって行った。ボランチはパク・チュホとゲイスの2人で組んでいたのだが、ゲイスが動きまわって実質パク・チュホの1ボランチだったのでは厳しいのも当然である。後半13分の逆転ゴールはカウンターからマインとの守備がボールサイドに引き寄せられているところに、逆サイドの選手がフリーで走りこんで決めたもので、フライブルクにしてみればまさにしてやったりという形だろう。

それだけに岡崎の粘りから同点に持ち込めたのは大きかった。前線では岡崎の孤軍奮闘状態がこれからも続くのは明らかなので、岡崎自身の得点はなかなか難しいかもしれないがとにかく攻守で粘り強く戦い続けるしか無いだろう。

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