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「無得点の岡崎が相手の守備を破壊」ドイツ・ブンデスリーガ第19節 マインツ-フライブルク

岡崎自身は前半6分の”神の手ゴール”で物議をかもした上に無得点、それに対してパク・チュホとク・ジャチョルの韓国人コンビが1得点と対照的な個人成績になってしまったわけだが、日本人という事を割り引いてもマインツの勝利に大きく貢献したのは岡崎だったのではないかと思う。

もともとフライブルクの戦術がどうだったかは知らないが、少なくともこの試合で取ってきた守備戦術は、マインツの攻撃選手が裏を狙って来たら近い選手がマンマークをして最後まで追って来るというもので、これまで散々裏抜けの動きで相手チームを悩ませていた岡崎も、さすがにピッタリとくっつかれたのでは高さや足の長さで単純に負けてしまい、いつもの裏抜け一発からビッグチャンスという場面はほとんど作らせてもらえなかった。

その代わり、いつもより効きまくっていたのが岡崎のポストプレイ。相手守備陣が裏抜けばかりに気を取られるあまり、岡崎が引いてくる動きについては付いて行けず、3人に囲まれてもしっかりボールをキープして倒れながら前にパスを出したりと確実なプレイぶりが光り、24分の先制ゴールも岡崎のポストが基点になって生まれたものである。

そして、相手に何度付かれても裏へ走り続ける岡崎の動きは、当然ながら相手のDFラインの高低に乱れを生じさせることになり、岡崎が引っ張って出来たスペースをボランチやSBがずれて埋めようとするために、フライブルクのバイタルエリアがぽっかり空く結果になり、そこにパク・チュホが攻撃参加して来た事も先制点の要因であった。

ただ、チームとしては相変わらず盤石とは言えない。トゥヘル監督の性癖でこの試合もパク・チュホがダブルボランチでチュボモティングが左SHに入った4-2-3-1というあまり使わない布陣で臨み、前線からのプレスバックが効いている時はいいけど、サイドの裏へとあっさりパスを通されて連続攻撃を食らう時間も多く、相手の守備戦術の拙さに助けられた面は多かった。つーか、プレスバックと岡崎の飛び出し中心のスタイルなら4-1-4-1で固定すりゃいいのにと思ってしまう。

次は同勝ち点で順位は1つ上にいるヴォルフスブルクが相手。ヴォルフスブルクは今冬にもチェルシーからデ・ブライネを補強する金満ぶりを見せつけているが、しっかり結果を出してEL圏内に入り込みたい。

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