旧閑ガゼッタ

「こっちはさすがに逆転は無理っぽい」欧州CLベスト16第1レグ アーセナル-バイエルン・ミュンヘン

今期も順調に勝利を重ねている最強軍団のバイエルン・ミュンヘン。プレミアリーグで優勝争いをしているアーセナルとのアウェイ戦でもきっちり勝利し、全く連覇に向けて隙の無いところを見せつけた。

試合展開としては奇しくもマンC対バルセロナと似たような感じで進み、ホームのアーセナルは序盤こそ高い位置からプレッシャーをかけて、ボールを奪うとすぐさまサイドへ展開、そこから個人のスピードを活かしてチャンスを作り、8分にうまくPKをゲットしたものの、エジルのPKはコースが甘くてノイアーに弾かれてしまう。

ここから一気にアーセナルの勢いが落ちてバイエルンがボールを支配するものの、バイエルンも初戦とあってかボールを慎重に回しているためになかなかスピードアップが出来ず試合は膠着状態に。しかし37分にDFライン裏へのボールに反応したロッベンの足をアーセナルGKシュチェスニーが刈り倒してしまい、一発レッド&PK。アラバのキックはポストに当たってこれも外れてしまったが、ここで勝負は決まってしまったと言って良いだろう。

その後も何とかアーセナルはバイエルンの攻撃を耐え忍んでいたのだが、54分にクロースにミドルシュートを決められてしまうと意気消沈、あとはバイエルンがバルサのようにひたすらアーセナル陣内でボールを面白いように回し続け、88分に2点目を取って楽勝で逃げ切った。

バイエルンが相手にガッチリ引かれても得点が取れてしまう秘訣は、味方がバイタル近くでボールを持った時の戦線の動きにある。2点目のシーンを見ると良く分かるのだが、2人の選手がニアに動いてアーセナルのDFを引きつけ、それで出来たスペースにミュラーが飛び込んでフリーになっている。

それはその1シーンに限ったものではなく、前線が互い違いにダイアゴナルな動きをする約束事が90分間徹底されていて、DFにギャップを作ると同時にそこを埋めようとする相手の中盤が動いたスペースにも入り込むという二重三重の構えが出来てしまっている。

いやはや、ミランのようにセンターの2人が突っ立っているとか、マンUのように前線で待っているFWにひたすらクロスとかの単調さとは戦術的に雲泥の差である。しかも個人能力・選手層の厚さともに世界トップレベルなのだから止めようがないよね。第2レグでの油断も期待できそうにないし、これはほとんどアーセナルとしては白旗だろうなあ。