旧閑ガゼッタ

「かつてのなでしこジャパンを思わせる、不思議にして勝てるヘルタ・ベルリン」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 ヘルタ・ベルリン-フランクフルト

昨日は、なでしこジャパンの試合を見ただけでは鬱々とした気分のままになるので、その後ヘルタとフランクフルトの試合を見ることにした。むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない。

イングランドでは、レスターが謎の快進撃を続けているが、ヘルタも2位のドルトムントからは勝ち点を大きく離されているとはいえ、依然としてチャンピオンズリーグにストレートイン出来る3位をキープしている。まあ、その後ろにはこれまたマインツが控えていたりするんだけど。

しかしヘルタの方は、レスターとは違って相変わらず強さというものを感じないチームである。この試合も、ピッチが悪いせいもあるのかビルドアップが不安定で、アウェイでも高い位置からプレスをかけて来るフランクフルトの前にあわやボールロストというシーンが続き、前半のうちにもし失点してしまったら結果はおそらく違ったものになっていたはずで、フランクフルトの得点源であるマイヤーの欠場にヘルタは助けられたのは確かだろう。

あえてヘルタの強みを挙げるとすれば、原口、カルー、ヴァイザーらの攻撃陣が、それぞれ単独で打開できるドリブル能力を持っているという事だろうか。原口は低い位置でボールを受けてもそこから前を向いてスピードで持ち上がる事が出来るし、カルーはヌルヌルとしたドリブルと決定力、ヴァイザーやクロスなどキックの切れ味が鋭く、先制点もまさにカルーのドリブルで相手を引き付けてから、ヴァイザーのダイレクトシュートという形だった。

あとは、やはりブンデスリーガ随一の完成度を誇るダルダイ監督のゾーン・ディフェンス。たとえミスがあっても最後までしっかり粘って守り切れるのは、ベースとなる守備がきちんと確立しているからだろう。全員がサボること無く忠実に自陣まで戻って守り、少ないチャンスをモノにする姿は、今のなでしこジャパンから失われてしまった光景である。

原口については、相変わらず縁の下の力持ちで、チャンスメイクする1つ手前の繋ぎで良い働きを見せたものの、全体的にはややミスが多かったかなと。そろそろ疲れが出始めているようで、怪我が心配なところ。長谷部は3人目のCBとして奮闘、原口もきっちり抑えていたが、2点目の場面では、長谷部の欠点であるパスを出した後に止まってしまって、ゾーンへの動き直しを怠ってしまい、そのスペースをカルーに突かれてしまった。代表でもしばしば見られるミスなので修正して欲しい。