6/11に行われるキリンチャレンジカップのイラク戦、そして6/16のアジア2次予選シンガポール戦に出場する日本代表メンバーの発表が行われました。
GK
- 川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
- 西川周作(浦和レッズ)
- 権田修一(FC東京)
- 東口順昭(ガンバ大阪)
DF
- 酒井宏樹(ハノーファー)
- 酒井高徳(シュトゥットガルト)
- 長友佑都(インテル)
- 太田宏介(FC東京)
- 吉田麻也(サウサンプトン)
- 丹羽大輝(ガンバ大阪)
- 槙野智章(浦和レッズ)
- 森重真人(FC東京)
MF
- 長谷部誠(フランクフルト)
- 柴崎岳(鹿島アントラーズ)
- 山口蛍(セレッソ大阪)
- 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
- 香川真司(ドルトムント)
- 清武弘嗣(ハノーファー)
FW
- 本田圭佑(ミラン)
- 原口元気(ヘルタ・ベルリン)
- 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
- 武藤嘉紀(FC東京)
- 岡崎慎司(マインツ)
- 川又堅碁(名古屋グランパス)
- 大迫勇也(ケルン)
大きなトピックとしては、ヘルタ・ベルリンの原口が久々に代表復帰を果たし、海外組によって国内組が押し出される中、丹羽大輝、谷口彰悟、川又という(招集回数としては)フレッシュなメンバーが残った事でしょうか。逆に、川崎の大久保、フランクフルトの乾、ガンバの今野といったビッグネームが選ばれませんでした。
その基準としては、まずハリルホジッチ監督が原口についてコメントしたように、クラブで出場機会を得られているかどうか。乾や細貝は最近出番を失ってますし、田中順也もサブから抜け出せていません。同じ境遇にある川島や酒井高徳は総合的な能力を考えれば、まだ彼らを脅かす人材が育ってないという事でしょう。
そして谷口を選出した理由で言及したパワーという言葉。これはおそらく狭義のインテンシティという意味で、アジア予選のガツガツと来るサッカーに対抗できる人材。川又の選出も、やはり前線でしっかり戦える選手であるという評価でしょう。
あと考えられるポイントとして、選手のゾーン・ディフェンスへの習熟度があるのではないかと思っています。落選した今野は、ガンバでの試合を見ていてもチームのゾーン指向な守備組織の中で、かなり1人フリーダムな動きをしていたりします。ただしガンバは、ある意味ゾーンとしての弱さを今野の個人能力でカバーしている面があり、それゆえ替えの効かない選手になっているわけですが、ゾーン・ディフェンス本来の目的からするとNGな存在です。
原口も、シーズン序盤は目を覆いたくなるぐらいにトンチンカンな動きをしてましたが、ダルダイ監督の猛特訓によってSHとしてのゾーン・ディフェンス戦術をマスターしつつあり、それがハリルホジッチ監督の目に止まった可能性が高いと思っています。
反対に不安が大きいのはSB。内田を除けば、どの海外組もゾーン・ディフェンスという点では不合格な選手ばかり。国内組の太田はもっと守備面が悲惨なので、守らないといけない場面では丹羽や槙野の出番が意外とあるかもしれませんな。