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「宇佐美と柴崎、新スターの得点揃い踏みだが内容は明暗」JALチャレンジカップ 日本-ウズベキスタン

今日はこれからU-22のマレーシア戦も追っかけで見ないといけないので、ウズベキスタン戦についてはざっくりとした感想で。

アジア3次予選ではホームで敗戦してしまった難敵ウズベキスタン相手に、親善試合とはいえ5-1で大勝した結果については素直に喜ばしいが、ではこのまま世界レベルの相手と戦った場合にどうかというとまだまだ詰めないといけない部分は多いと感じた。

まず前半はCKのこぼれ球を突き刺した青山のゴラッソはあったものの1-0と苦戦した。その要因の1つは、まずウズベキスタンの守備が素晴らしかった事だろう。

監督が代わってすぐの日本と比べるとウズベキスタンの組織ははるかに完成度が高く、ボールが日本陣内に入ると思い切って押し上げ、サイドを中心に激しくプレスをかけて溜めを作らせず、日本はサイド攻撃を封じられて中央突破の攻撃に偏ってしまった。ウズベキスタンはゾーンをコンパクトにして待ち構え、日本のバイタルエリアからのパスをことごとく刈り取っていた。

逆に日本はウズベキスタンのロングボール攻撃に少しビビってしまったのかチュニジア戦に比べるとDFラインの押し上げが弱くてバイタルエリアが開きがちになり、本田や乾が守備に戻る距離が長くなってしまい、日本がゾーンを形作る前にウズベキスタンに攻められるシーンが散見された。

残念ながら後半30分以降はウズベキスタンのほうがハイペースの守備で疲れてしまって日本に連続してゴールを決められてしまったが、日本も交代枠が3人だったら分からなかったところで、ああいう守備が90分続くのが欧州・南米強豪の標準である事を考えたら、もっとラインを押し上げて前でボールを刈り取る事に注力しなければならないだろう。

後半からボランチに水本が入ったが、相手のプレスが落ちたとはいえ今野よりも前で当たろうという意識が強く、DFラインがが高い位置を取れるようになった事が、太田のオーバーラップからのクロスによる岡崎の得点につながったと言って良い。ただし太田は全くゾーンの概念を理解しておらず、中に絞り過ぎて簡単にサイドを攻められてしまったのは大減点。

新戦力で言えば、同じ鹿島の出身である大迫と柴崎はやや残念な出来。大迫は不慣れな右SHで起用されたのは気の毒だったが、やはり無駄に動き過ぎてゾーンを空けてしまう事が多く、柴崎はトップ下としてもインテンシティが低くて得点シーン以外の存在感は希薄だった。もちろん持ってるセンスは高いので今後クラブでの精進を願うばかり。

そしてやはり宇佐美。ボールを持ちさえすれば日本の誰よりも仕事が出来るのは分かっているので、それ以外の部分でどれだけ覚醒してくれるかが焦点だったんだけど、この試合では常にとは言えないが守備意識は持っていたし、相手にスペースはあったがオフ・ザ・ボールの積極性が見られた。これから化ける期待は持たせてくれた試合だったのではないだろうか。

もちろんこれで次世代の優劣が付いてしまったわけではなく、ハリルホジッチ監督もどんどんこれから競争させ、切磋琢磨する事を期待しているはず。今回出来が悪かった、出番が少なかった選手の奮起に次回は是非とも期待したい。