サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「アギーレ監督の三味線が炸裂するのか」キリンチャレンジカップ オーストラリア戦展望

今日は、アジアカップ前に行われる最後の親善試合であるオーストラリア戦がありますね。

オーストラリアはアジアカップの開催地であると同時に、日本としては決勝トーナメントで当たる可能性がある相手という事で、この試合の焦点はどこまで日本は手の内を隠すのかという部分でしょう。

アギーレ監督はベストの11人で手の内を隠さず勝ちに行くと語ってますが、この監督さんはおそらく言ってる事と実際に考えている事は別な人だと思っているので(笑)、素直にそのまま受け取ってしまうわけには行きません。では、本気かテストかどちらに偏るか。それは協会としてこのアジアカップをどれだけ重視するかによるのではないでしょうか。

以前の大会であれば、アジアカップで3位以内に入ったチームは次の大会での予選が免除されていましたが、2019年のアジアカップ予選をロシアワールドカップ予選と兼ねる事になったので、名誉や賞金以外でのアジアカップのメリットは優勝してコンフェデへの出場権を得ることしか無くなってしまいました。

個人的には、ザックジャパンが最後にショートパスサッカーにこだわって玉砕してしまったのはコンフェデでの下手な成功体験も影響したのではと思っているので、所詮でかい”親善試合”であるコンフェデにそれほどこだわる必要も無いと思っていたりします。

さらに穿った見方をすれば、アジアカップ期間中にリーグ戦が行われる欧州組が多数いるので、無理にベストメンバーを引っ張って最後まで勝ち上がって怪我のリスクやクラブでのレギュラーを失うよりも、さっさと敗退して解放されたほうが良いという視点もあります。当然ながら選手は決して手は抜かないでしょうが、少なくとも所属クラブの監督は皆そう思っているはずです。

アジアカップは優勝がノルマだというトンデモ意見があるようですが、日本は過去4大会で3度優勝しているとはいえ、2004年に絶体絶命のピンチを川口が救ったヨルダン戦を始めとして決勝トーナメントでは3回もPK戦までもつれ込んでおり、楽に勝ち上がったと思える大会はトルシエジャパンの2000年ぐらいです。そしてアジア最強国の1つである韓国に至っては、1960年以降優勝がありません。

もちろんACLと一緒で、上層部は表向きではアジアカップ必勝と位置づけるでしょうが、内心は果たしてどう思っているのか。今後の日本代表の戦略、強化ロードマップを考える上でも、オーストラリア戦の試合内容うんぬんよりもどういう選手起用をするかに注目してみたいと思います。

モバイルバージョンを終了