残念ながら、先の親善試合で日本代表に招集がかからなかったハーフナー・マイクは、ユトレヒト相手との試合でも勝ち越しゴールを決め、終了間際にも得点を挙げて3-1で勝利したフィテッセは、これでエールディビジの首位に立つ事になった。
とは言え、試合内容は相変わらずどうもシャキッとしない。ホームのフィテッセは、序盤から引きこもるユトレヒト相手に圧倒的なボール支配を見せるのだが、ゴール前での折り返しを完全フリーでいたマイクが足に当てそこねてボテボテになったりと、数多のチャンスに決めきれない。と思ったら、疑惑のPKで31分にようやくゴール。
ところが後半は一転してユトレヒトの出足が良くなり、フィテッセは中盤でのパスを次々とカットされてピンチになるものの、味方の怪我で12分から途中出場した高木がゴール前にフリーで飛び込んだもののグランダーのクロスをトラップしそこねるなど、どっちもどっち。で、同じように63分に相手がスライディングした時の手にボールが当たってPKで同点。
その後は再びフィテッセの攻勢が復活し、これまた何度もチャンスを潰しつつ、86分に右サイドでボールをつないでからのクロスにマイクが豪快に飛び込んで勝ち越し、最後はカウンターからダメ押しで終わったという流れ。
正直言って、チャンスを簡単に作られる守備とそれを決められない決定力不足で、かつてのアヤックス、PSV、フェイエの3強時代を知っている人間からすると、これは2部じゃないのかというレベルになっているのは寂しい限り。おそらく川島のいるジュピラー・リーグもこんなもんだろうし、もう海外移籍は欧州1部であれば良いという時代では無くなっているんだなあと痛感させられるのであった。