旧閑ガゼッタ

「ジャイアント・キリングが日常」イングランド・プレミアリーグ サウサンプトン-チェルシー

今シーズンのホーム戦では、マンチェスター・シティやリヴァプールといったビッグクラブを葬ってきたサウサンプトン。この試合でも当然のようにチェルシーに対して勝利を挙げ、まだ降格圏から勝ち点4の差とはいえ、12位まで順位を上げてきた。
ミッドウィークの代表戦をこなした後に、マンUとのFAカップ再試合を中1日で控えているチェルシーは、前線をトーレスの1トップに、モーゼス、マリン、オスカルの2列目を並べた控え組中心の前線で臨んで来たのだが、当然の事ながらほとんど機能はしていなかった。
前でボールがさっぱり収まらないせいもあるのか、後ろの守備もラインコントロールにメリハリが無くルーズで、出足の鋭いサウサンプトンの攻撃陣がバイタルエリアに侵入しても、ほとんど誰もチェックする事無くそのままスルーしてしまう有様。23分のロドリゲスの得点も、パイロンを通すようにノープレッシャーでワンツーを許し、綺麗に抜けだされてのゴールだった。
その後せっかくCKからテリーのヘッドで同点に追いつくも、その直後にランバートによってFKを直接決められて再びリードを奪われ、後半にようやく目覚めて交代で入ったアザールを中心に、SBのオーバーラップを交えてサイドを突破する力技でサウサンプトンを押しこむも最後まで得点は奪えず試合終了。
あのヨルダン戦の直後の試合だけに、ついついサウサンプトンと代表を比べながら試合を見てしまったのだが、大黒柱であるランバートはもちろんの事、最近はロドリゲスまでもが足元にボールを納めて反転できる能力を持てている事は率直に言って羨ましい。あれだけアバウトなボールでも前でキープしてくれると、ラインも自信を持って高く押し上げる事が出来るわけで、そうするとサウサンプトンのようなパス能力に乏しいチームでも、選手間の距離が近くなってミスがガクンと減り、コンビネーションが向上する。
ヨルダン戦の日本は、前田や香川らがそれなりに頑張ってはいたものの、やはり本田不在の影響は大きく、DFラインが下がってボランチと前線の距離が開いてしまい、ピッチや判定に対する不安もあったのだろうが、ロングボールに対するフォロー不足でセカンドボールを支配されてしまった事が、2失点という結果につながってしまった。ザックはまだ試行錯誤の段階だとは思うが、前線でのキープ力のテコ入れが本番前には必要になるはずだ。
吉田については、フィードの危ないミスが前半にあったのと、1度足を出したボールに触れずハンドで助かったがトーレスに抜け出された場面を除くと、全体的にはまずまずの出来。高さと単純なスピードではトーレスに負けていなかったが、やはり細かい切り返しには厳しい様子で、ホーイフェルトともどもアザールらに手こずり、中盤がDFラインに吸収されてやっとこさ耐えていたという感じ。そろそろセットプレイで点が欲しいねえ。