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CL準決勝2nd Leg. ユベントス-レアルマドリード(3-1)

レアルはラウルが復帰したがマケレレが怪我で出場できず、レアルはフェラーラはいないがモンテーロとダービッツが復帰とややメンバー的にはユーベが有利な様子。
序盤は点を入れなければならないユーベがやや攻勢。ユーベは前線からの守備意識の非常な高さと、中盤をシンプルなパス回しでレアルにペースを与えない。そしてジダンとフィーゴのレアルのキーマンには激しいマークを付けるというゲームプランがうまくはまっている。対するレアルはマケレレがいないせいか、いつものように中盤でボールをなかなか絡め取れない。
そしてユーベは12分にシンプルなパス回しから右サイドに飛び出たネドベドがクロス、それをデルピエロが頭で落としたところをトレゼゲがボレー、これがカシージャスの脇を抜けて決まってユーベ先制。レアルはDFラインが左右に振られてトレゼゲをフリーにしてしまった。
当然ユーベは反撃に出て、21分にうまくオフサイドをくぐり抜けたグティがPA内でどフリーになるがブッフォンにぶち当ててしまい、ユーベも35分にトレゼゲのゴール前でのシュートがカシージャスのファインセーブにあうなど交互に惜しいチャンスを作るが決められず、これはこのまま前半終了かと思われたが、43分にジダンへのパスをカットしたボールがそのままPA左で待っていたデルピエロに渡り、フェイントでDFのタイミングをうまく外してゴール。ユーベは何と前半で2点のリードを奪ってしまった。
後半6分からはロナウドがフラビオ・コンセイソンに代わって入り、グティがボランチに下がって総攻撃態勢に。ユーベは疲労のせいかイタリアのメンタリティのせいか徐々に自陣に引き始めてしまう。レアル相手に引いて守れた試しが無いのにこれはどうかなと思ったら、やっぱり後半16分に左から抜け出したロナウドをモンテーロが倒してしまいPK。しかし、フィーゴが左に蹴ったボールにブッフォンが反応して止めてしまう。結果的にこれが試合のターニングポイントだった。
そしてユーベは後半28分に、ザンブロッタからの長いパスにネドベドが抜け出してそのままゴール。これで試合はほとんど勝負が付いてしまった。
レアルは44分にジダンが左の角度の無いところからのシュートを決めて、あと1点決めればアウェイゴールで勝てるために最後の猛反撃を試みるが、ロスタイムのラウルのヘッドもゴールを外れてしまって万事休す。これでオールドトラフォードでのCL決勝はイタリア勢同士の戦いとなった。
レアルは最近のリーグの出来を反映してジダンとフィーゴが本調子でなく、怪我明けのせいかラウルの存在感もほとんど無かった。また、マケレレがいないのもユーベにチャンスを作られる原因になってしまったと言える。
ユーベは誰一人さぼらない献身的で戦術的な守備が本当に見事だった。攻撃でも、ミスの無いパス回しからチャンスを確実にものにして、レアルに主導権を最後まで与える事が無かった。まさにイタリアらしいリアリズムの勝利と言え、決勝進出にふさわしい戦い方をしたと言える。が、ネドベドが累積警告でなんと決勝出場停止。さて、これが決勝の戦いにどう影響するのか・・・

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