旧閑ガゼッタ

「序盤は破壊力を見せまくったHSVが、4試合無得点の大失速になった理由」ドイツ・ブンデスリーガ2部 第8節 ザンクト・パウリ-ハンブルガーSV

今シーズンは現在リーグ7位と好調なスタートを切ったザンクト・パウリと、序盤は好調だったものの、この3試合は全て無得点と極端な得点力不足に陥っているHSVとの対戦。ザンクト・パウリもHSVもともに4-2-3-1のフォーメーションで。酒井高徳は右SBで先発、伊藤達也と宮市はベンチスタート。

HSVはビルドアップ時にGKがCBのセンターになってSBが高く上がるウルトラモダンな2バック戦術を駆使しているのだが、ザンクト・パウリは守備時にSHがDFラインまで下がる5バックになってサイドのスペースを埋めるため、前半の決定機は本当に少なかった。

後半5分、酒井が強引にキープしてファールをもらいFK。後半8分に伊藤が右SHの位置に投入される。ドリブルに切れはあるんだけど、ザンクト・パウリがしっかりサイドのスペースを埋めているのでブレーキがかかってしまう。

その後もファン・ヒチャン、アルプ、そして伊藤と強引な攻めで突破しようとするが、人海戦術で粘り強く守るザンクト・パウリの守備網を破ることができない。酒井高徳もほとんどインサイドハーフの位置に上がったまま。

後半40分には伊藤がセットしてドゥグラス・サントスにCKを譲ったところで、ドゥグラス・サントスがすぐ蹴って歩いていた伊藤に当たる珍プレーを披露するなど、その後も攻撃はギクシャクしたまま。

逆にザンクト・パウリは後半ロスタイムにシャヒン別人がGKが前に出ていたのを見てセンターサークルからロングシュートもギリギリ手で弾いてHSVは失点を免れる。そしてそのままスコアレスドローで試合終了。

伊藤はドリブルのキレはあったんだけど、縦を切られてカットインからシュートかクロスしか出来ず、クロスもFWがガッチリPAの幅でセットした4バックに囲まれ得点には繋がらなかった。酒井はまあ攻撃で運動量以外に何か特色が出せる選手ではないよね。そして今期復活して得点も挙げた宮市は残念ながら出番なし。

HSVの2バックシステムはここに来て完全に対策されてしまった印象。とにかくサイドのスペースをきっちり埋めればクロスしか無いし、前線に高さがあるわけじゃないのでマークさえ外さなければ怖さが無い。果たしてこの苦境を戦術的にどうやって打開するのか、注目したいところだ。