昨日は帰宅が遅かった上に、DAZNの調子が悪くてテレビやブラウザでエラーが出まくり、何とかスマホで見れば回避できる事に気づいた時には大分時間が経っていたので、デュッセルドルフの試合を後半だけ見ることにした。
そのデュッセルドルフには、ご存知のようにヘルタで干されていた原口が、延長契約を結んでからレンタルで移籍したというニュースがあったわけだが、後半17分からの途中出場ではあったが早速左SHとして試合に出場していた。
同じポジションで先発していたのはロヴレンという若い選手だったのだが、サイドにフリーで張っていてもほとんどパスが出て来なかったのに、原口が入ってからはいきなりパスが来るようになったのはちょっと笑ってしまった。それだけ、周りの信頼度が違うという点もあるのだろうが、やはり原口はボールを集めやすいポジショニングを取っている事は見逃せない。
具体的には、原口はまず最初のポジショニングがロヴレンと比べて低い。それで中盤にミスがあった場合にすぐカバーできる態勢を取りつつ、少し動けばフリーでボールを受ける事も出来るので、味方がパスを出しやすい。そしてパスを受ければ素早くドリブルをして相手を引きつけ、周りを見て確実にパスを通して来る。こういう動きをする事で、チーム全体にも連動した攻撃が広まって行くわけだ。
ただ、まだ守備の連携という面では練度が足りず、原口が入った直後にスローインからニアゾーンへ飛び込んで来た相手へのマークが遅れ、原口がスライディングしたが間に合わず、クロスがオウンゴールになってしまったのは課題ではあるが・・・
デュッセルドルフ自体は、この試合を見る限りではパスを回して攻撃するチームではなく、各選手がゴリゴリと力づくで突破したがるタイプで、ボランチのノイハウスがその筆頭なのだが、後半25分にPA内でもやっぱりゴリブルしてPKを獲得したのにはちょっと笑ってしまった(笑)。その点でも原口はリズムが合いそうで、次の試合では先発から起用される可能性は高いのではないだろうか。
そしてこの試合では後半31分から宇佐美も出場したのだが、アピールしたい気持ちは分かるのだが、左SHのロヴレンよりもさらに高いポジションで張っているだけだったのは残念だった。パスを受けた時にも、縦を切られていると横パスかバックパスをするのだが、その後に動き直しが無いので、結局味方からリターンパスを受けられない。そういう点でも常に細かく動き直しをしている原口とは対照的だった。
宇佐美は後半41分に、ヘディングはバーの上を超えたがボジェクの頭にCKをピタリと合わせたし、45分にはこぼれ球をキープしたフィンクからパスを受け、PA内で抜け出して惜しいシュートを放つなど攻撃的なセンスはピカイチだけに、ポジショニングや運動量、対人守備、戦術理解度が少しでずつでも上がればとずっと思っているんだけど、なかなか難しいね・・・