旧閑ガゼッタ

「香川のゲームメイクと香川のチャンスメイク、香川のシュートが必要」ドイツ・ブンデスリーガ第18節

シュテーガー監督になってからは調子が上向いているものの、ウィンターブレイク中に胃腸炎が蔓延し、オーバメヤンは移籍目当てで素行不良を繰り返すなど、不安の残るリスタートとなったドルトムント。今年の初戦ヴォルフスブルク戦では、プリシッチが怪我でオーバメヤンが懲罰ベンチ外で、イサクとサンチョという10代コンビが初先発となった。

ドルトムントのフォーメーションは、イサクの1トップにウイングがサンチョとヤルモレンコ、インサイドハーフに香川とゲッツェが並び、アンカーがヴァイグルの4-3-3。今冬にマリオ・ゴメスが抜けたヴォルフスブルクは、オリジの1トップに、右SHに新加入のブレカロが入った4-2-3-1。

中盤の3枚がマッチアップ、香川も守備ではボランチのアーノルドをマンマークで見る形になっていたので、ドルトムントの攻撃はサイドチェンジからの組み立てが多くなり、ピシュチェクのオーバーラップとサンチョのドリブルで基点を作るが、守備ではDFラインが早く下がり過ぎ、ゲッツェの守備意識が淡白でヴァイグルの両脇に出来るスペースを使われ、度々サイド攻撃を許す危なっかしい展開。

それでもドルトムントは、19分にカットインからヤルモレンコがクロス、イサクのヘッドのタイミングが合わなかった場面や、21分にヤルモレンコが右からのクロスにアウトで合わせたが当てそこね、31分にはカウンターから中央をドリブルした香川がヤルモレンコにスルーパス、香川がオーバーラップしたがそのままヤルモレンコがシュートを打ってしまい枠外と、ドルトムントはチャンスを作るのだが得点出来ない。

後半からは、前半はディダビのマークを受け続けていたヴァイグルの位置に、ゲッツェや香川が降りて来てビルドアップをサポート、それによって前線にも選手が動けるスペースが生まれてバランスが改善、ドルトムントが一気に試合のペースを握るが、後半3分に香川のロングパスからの折り返しに、ヤルモレンコが完全なドフリーで合わせたがバーの上、7分にはニアゾーンへ飛び込んだ香川が股抜きクロス、サンチョがファーで合わせたがポストと、ドルトムントは超決定機をまたもフイにしてしまう。

そして後半25分過ぎになると、中盤で互いにスペースが空きだしてゴール前の場面が増え、ドルトムントが前がかりになっている分、ヴォルフスブルクのほうがゴール前でフリーになる場面が多く、冷や汗をかくシーンが増えて来る。攻撃面でもドルトムントはギクシャク感が目立ち、香川はダフード投入後はほぼトップ下に居るようになり、頻繁にラインの裏へ動いているんだけどパスが出て来ず、無駄走りの繰り返しになる始末。

その後は、スペースが生まれた分サンチョのプレイが目立ったぐらいで、ドルトムントにさほど大きな見せ場は無く、結局スコアレスドローで試合終了。ヤルモレンコが決めるべきところで決めていればもっと楽に進められた試合だとは思うが、結果的にはオーバメヤンの不在が響いた格好になってしまった。

香川自身の調子は悪くなく、相手に当たられてもきっちり落ち着いてボールはキープできていたし、変態的な切り返しも随所で披露するなどプレイは切れていた。それだけに、ゲームメイクだけではなくてもっとゴール前で得点に絡んで欲しいのだが、ゲッツェ以外にイメージを共有できている選手が居ないのが悩みどころ。まだサンチョはリズムが合いそうな感じだが、イサクは相当厳しそう。ヤルモレンコは最初は良さそうだったのに、どんどんセルフィッシュになって行ってるしなあ・・・補強もオーバメヤンの処遇次第なので、モヤモヤした状態はまだ続きそうである。