旧閑ガゼッタ

「相手のエースを抑えこむ、マンチーニの”戦術長友”が炸裂」イタリア・セリエA第第29節 インテル-ボローニャ

コッパ・イタリアでのユベントス戦から復調の気配を見せているインテル。今節の難敵ボローニャ戦も、相手の固い守備に苦しめながらもセットプレイで2発という、かつての「ウノゼロ・インテル」らしい得点と、ロスタイムにコンドグビアのロストで1点奪われるというらしくない失点で2-1と何とか勝利を飾った。

ボローニャのフォーメーションは非常にコンパクトな4-1-4-1で、前半のインテルはほぼ一方的にボールを保持しながらなかなか決定的なチャンスを作り出せず。その要因はパラシオをベンチに置いた事で、右ウイングのリャイッチはどちらかと言うとインサイドの選手で、トップ下に入ったブロゾビッチはサイド適性がある選手ではなく、右SBのダンブロジオも攻撃参加は少なめで、右サイドの攻撃があまり機能していなかった。

左サイドは、これまでは比較的守備に専念していて攻撃では縦パスで組み立て役になっていた長友が、久々に活発なオーバーラップを見せており、相変わらずクロスはフンワリではあるがチャンスメイクに貢献していた。長友の前にはペリシッチがウイングになっているのだが、ペリシッチは長友が上がったスペースをしっかりカバーしてくれるし、長距離を走れるスタミナがあるので、彼ら2人のコンビネーションは相手にとって相当嫌な攻撃になっている事だろう。

前半を見る限りでは、2回ほどカウンターのピンチがあったぐらい(また長友が高さ負けして裏を取られたが・・・)でインテルは危なげない試合運びだったのだが、後半になると逆にボローニャの攻勢を受けてしまう。ここでマンチーニ監督は、ボローニャにとって攻撃の推進力を生み出していた左ウイングのジャッケリーニ封じとして、左の長友と右のダンブロジオを入れ替える作戦に出た。

これで左サイドの攻撃は弱くなったが、何度かピンチは作ったとはいえジャッケリーニの脅威を軽減させる事に成功すると、マンチーニ監督は後半26分にようやくパラシオをピッチに送り出す。これで右サイドの攻撃を活性化させると、わずか1分後にCKをゲット、ダンブロジオの折り返しをペリシッチが押し込んでインテルがやっとこさ先制点をゲット、そして4分後にも同じような形で今度はダンブロジオが2点目を決め、これが決勝点となった。

今節は4位のフィオレンティーナと6位のミランがともにドローという結果だったので、これでインテルは同じ5位ながらもフィオレンティーナと勝ち点で並び、ミランとは勝ち点6差に広がった。そしてインテルの次節は3位ローマとの直接対決。ここで勝てば勝ち点差は2に詰まり、いよいよCL圏内が射程に入る。逆に負けてしまえば非常に苦しくなるわけで、この試合で負傷したイカルディ欠場がどうインテルに影響するか。アウェイで厳しい試合になると思うが、何とかサラーとエル・シャーラウィを”戦術長友”で抑えこんで勝ってもらいたいところだ。