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「代表監督は”悪人”なぐらいでちょうど良い」アギーレ監督釈明会見

昨日は、八百長疑惑に晒されているアギーレ監督による釈明会見が行われました。

内容的には予想通りと言うか、金銭授受についての詳細は裁判の関係で触れられませんでしたし、今までの主張と全く変わらないもので特に見るべきものはありませんでしたね。ただ、「スペインサッカーの正直さとクリーンさ」はさすがに嘘だろうと思いましたが(笑)。

まあ、今回の会見はある意味ガス抜きというか禊のようなもので、マスコミもいったん振り上げた拳の下ろし場所にそろそろ困りつつあるというのもあって、いったん年末までに矛先を収めてもらってアジアカップに向けて盛り上げてください、という協会側とマスコミ側の手打ち式みたいなものだったんじゃないかと思います。アジアカップで商売をしたいスポンサー的にも内輪もめはいい加減にしてくれという思いはあるでしょう。

案の定、今朝のマスコミの反応を見ると、相変わらず自分が逆ギレしている(笑)解任派急先鋒のスポニチを除けば、サンスポもニッカンも一気にトーンダウンしましたね。日経なんかは本田の「イタリアでは誰も気にしていない」という談話のほうを上に出しているぐらいです。

ただしまだまだ安心は出来ません。アジアカップでもしベスト8以下の成績で終わってしまうと、当然ながら彼らも一気に溜め込んだ解任圧力をフルパワーブーストでかけて来るでしょう。基本的に炎上でも何でもアクセスがあれば良い方たちなので、スペイン検察の動きで逐一煽って来る事も間違いありません。強気なスポニチの動向を見ても、現状の大仁=原体制に反発する協会内勢力は少なく無さそうですし。

自分的には今までそんなにアギーレ支持というわけでは無かったのですが、こうやって反サッカー的な報道を繰り返すマスコミにはいい加減、と言うかトルシエの時代からずっとうんざりしているのでアジアカップには是非ともアギーレには頑張って欲しいと思っています。

それに、昨日のザックインタビューでも触れましたが、代表の監督なんてのは腹黒い悪人ぐらいでちょうど良いんですよ。「自分たちの攻撃的なサッカーは崩さない」なんて言ってるとあっという間に丸裸にされて対策を打たれてしまいますし、世界相手の短期決戦で結果を出すには嘘も方便と言うか相手を出し抜く手腕が必要で、横綱相撲しか知らない人では困ります。

それに、興業の色彩が強い代表戦を確かな強化に繋げるには単に協会の言いなりになったのでは困りますしね。かと言ってトルシエみたいに全て正面から正攻法だけでは周りが疲れちゃいますし、サポーターやスポンサーを口先で言い含める手腕、肝っ玉も欲しいところです。そういう意味でも、アギーレはなかなか絶妙な人選だったのではないかと思っているんですがねえ・・・

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