天皇杯

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「松田の夢はまだ続く」天皇杯4回戦 横浜Fマリノス-松本山雅

ここまでJリーグのチームを2度破る快進撃を見せて来た松本山雅だったが、松田直樹の古巣との対戦という事で注目された横浜との試合で、力の差を見せつけられての終戦になってしまった。 松本としての誤算は、まず横浜にとっても松田への弔い試合だった事で、JFLの松本に対して全く手を抜かずにモチベーション高く試合に臨んでいた事。 特に、スピードがある木島兄弟へは厳しくチェックをかけ、まず前線が動いて中盤に落とそ […]

「福岡大、力尽きる」天皇杯3回戦 湘南ベルマーレ-福岡大

天皇杯2回戦で大宮をPK戦で下した福岡大が、2つめのジャイアントキリングを狙う湘南との3回戦。 福岡大の戦術・戦略は大宮戦と全く同じ。4-1-4-1のフォーメーションで、2ラインを極めてコンパクトかつ激しく動かしてバイタルエリアのスペースを消し、DFライン裏へのボールに対しては鋭い反応で抜け出しを許さない。 それに対して湘南は、ボールに寄せてくる福岡大の逆サイドにルーカスを走らせ、そこを起点にサイ […]

「肉を切らせて骨を断つ」天皇杯2回戦 大宮アルディージャ-福岡大

実は、タジキスタン戦の前日にこの試合を見ていたんだけど、出張の後処理が溜まっていたしタジク戦の展望やら何やらでドタバタしているうちに、戦評を書きそびれてしまっていた。 なので、タジク戦の後にTwitterで、福岡大のほうが強いと書いたのは単なる当てずっぽうでは無かったんだよね(笑)。つーか、タジキスタンの監督もこの試合を見ておけば、もう少し日本を慌てさせるような展開に持ち込めたのではないかと思って […]

「またも大物を食った松本山雅」天皇杯2回戦 松本山雅FC-横浜FC

過去に湘南や浦和を天皇杯で破ったことがある、大物キラーのキャラクターが定着してしまった松本山雅が、またも横浜FCを天皇杯の2回戦で食ってしまった。 だいたい、Jリーグのクラブにとっては天皇杯の初戦はほとんど準備体操のようなもので、負けても失うものが何も無いチームが試合の序盤はペースを握るのが普通なのだが、それを差し引いても前半は松本山雅が横浜を完全に圧倒していた。 松本は非常に攻守の切り替えが早く […]

「鹿島の強さでもあり、弱さでもある」天皇杯決勝 鹿島アントラーズ-清水エスパルス(2-1)

下馬評では、FC東京を延長でようやく退けたよりもガンバを大差で下したエスパルスのほうが有利と見られていたが、内容も結果も鹿島が一枚上手の余裕を見せつける勝利となった。 鹿島の強さは、まず第一にスタメンを毎試合ほぼ固定することによる連動した攻守の動きにあり、この試合の前半はSBのオーバーラップを封印してまで清水の岡崎と藤本という代表クラスのウイングを完全に封じ込め、清水に対して与えたシュート数はわず […]

「鹿島の強さでもあり、弱さでもある」天皇杯決勝 鹿島アントラーズ-清水エスパルス(2-1)

下馬評では、FC東京を延長でようやく退けたよりもガンバを大差で下したエスパルスのほうが有利と見られていたが、内容も結果も鹿島が一枚上手の余裕を見せつける勝利となった。 鹿島の強さは、まず第一にスタメンを毎試合ほぼ固定することによる連動した攻守の動きにあり、この試合の前半はSBのオーバーラップを封印してまで清水の岡崎と藤本という代表クラスのウイングを完全に封じ込め、清水に対して与えたシュート数はわず […]

「FC東京のジキルとハイド」天皇杯 準決勝 鹿島-FC東京(2-1)

J2への降格が決まったしまったFC東京は、天皇杯でリベンジすべくここまで勝ち上がってきたが、結局リーグ戦と同じような課題を露呈しての敗退となってしまった。 前半の30分までは、試合のペースは完全に鹿島のもので、東京は鹿島のプレスと激しい当たりの前にロングボールを蹴るだけの攻撃になり、そのボールも平山がほとんどキープすることが出来ず、鹿島が得点を決めるのも時間の問題かと思われた。 ところが左サイドに […]

「もったいない山形」天皇杯準々決勝 清水エスパルス-モンテディオ山形(1-1PK5-4)

勝負には負けたとは言え、108分までの展開、内容を考えれば山形のものであった事は間違いないだけに、もったいないと言うしか無い試合だった。 試合は序盤から清水がボールを完全に支配するものの、山形はゴール前にがっちりと守備を固め、サイドを崩されても中がきっちりとヨンセンの高さを封じて決定的なチャンスを作らせず、カウンターやセットプレイで勢いを自分たちに取り戻すしぶとい試合運びで、前半は山形にとっては狙 […]

「フィンケサッカーの不幸を象徴する試合」天皇杯準々決勝 ガンバ大阪-浦和レッズ(2-1)

ここまで勝ち残ってACLへの希望を残していた浦和だったが、延長の末にガンバに敗戦、フィンケ監督とポンテ、細貝にとってはこれが浦和での最後の試合となってしまった。 フィンケ監督の目指すサッカーは、選手同士の間隔を5m程度にまで縮め、その中で早いパス回しをして崩していくサッカーなのだろうけど、フィンケ監督にとって誤算だったのは、それが日本では決して珍しくないタイプのサッカーであり、かえってドイツの伝統 […]

「Jリーグ入り足踏み」天皇杯3回戦 FC町田ゼルビア-アルビレックス新潟(1-2)

Jリーグを目指すクラブを応援している身にとっては、現在Jリーグ入りが可能なJFL3位以内に入っていながら、スタジアムの改装計画が新しいJリーグ規格に届かない事が判明したという、成り行きが不透明な問題で2010年のJリーグ入りが消滅してしまったゼルビアが、どういうモチベーションになっているのかと心配していた。 しかし、ゼルビアは立ち上がりから積極的な高い位置からのプレスから、木島・勝又の2トップの飛 […]

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