旧閑ガゼッタ

「鎌田のケチャドバがいきなりのストップ、もがく遠藤も助けにはならず」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第21節 シント・トロイデン-オーステンデ

昨日は、ベルギーリーグが年末進行でミッドウィークでの開催だったため、シント・トロイデンとオーステンデの試合を生中継で観戦。

オーステンデには学生時代に一度訪れた事があり、それまでイギリスではボロボロのユースホステルに止まっていたのに、フェリーでベルギーに渡ったとたんにモダンな建物のホステルに出迎えられ、朝食もチーズとハムが出て来て驚いた記憶がある(笑)。

さて試合のほうだが、シント・トロイデンは3-1-4-2のフォーメーションで、冨安が3バックの右、遠藤が右のインサイドハーフ、鎌田が2トップの右で先発。

前半4分にセットプレイの流れからアサモアがシュート、コースは左に大きく外れたが、ちょうどそこにいたボタカが落ち着いたトラップからシュートを決めてシント・トロイデンが幸先よく先制する。

しかしオーステンデホームのピッチはかなり滑りやすいようで、相手のシュートミスに助けられたが、自陣で足を取られて大ピンチを作ったりと、守備の大黒柱であるテイシェイラが居ない影響もあって、シント・トロイデンのラインがなかなか上げられず、オーステンデにセカンドボールを拾われる展開。

前半22分、シント・トロイデンは鎌田がPA内でターンをして抜き去るドリブル、相手DFがたまらず後ろから倒してPKをゲットしたが、これをボタカが何を考えたか、ノーモーションでGK正面に蹴ってしまってあっさりキャッチされる。逆に33分、アーリークロスからデボックにGKの前に飛び込まれて失点。

シント・トロイデンはゴールこそ決めたがボタカがデボックとのマッチアップで惨敗、全くサイドでの主導権が取れない。そして前線の選手はきっちりマークされ、中盤が間延びしているので裏に走ってボールを受ける事も難しい。

前半は相手のマンマークに苦しんだシント・トロイデンだったが、後半になると冨安が果敢にオーバーラップするなど、数的優位を作ってマークを外す攻撃で打開を試みる。

だがやはりマンマークのフィジカル勝負でオーステンデがゴリゴリと盛り返し始めると、後半14分にはFKからの混戦で連続攻撃を浴びるピンチ。18分にもあっさり右サイドを突破されてクロスバーに当たるシュートを打たれ、20分にも中盤でボールを奪われゴールと思われたがわずかにオフサイド。

ようやく後半37分に鎌田がPA内でボールを受けて折返しをデノーレがシュートという決定機を作るが、後半のチャンスはこれっきり。5分のロスタイムも相手ペースだったが、何とか守りきって1-1のドローで試合終了。結果としては下位の相手に勝ち点2を取りこぼしたように見えるが、内容的には勝ち点1を拾えたのはラッキーだった。

これでシント・トロイデンは5試合連続勝利無し。特定の何が悪いかよりも、全体的に動きが悪く判断も遅く、PK失敗など自らチャンスをフイにしてしまうなど、典型的な逆回転が止められないチームの様相を呈している。復活までにはかなり時間がかかってしまうかもしれないが、日本人選手がアジアカップで抜けるので、フレッシュな選手を使う効果が出る事に期待するしか無いかも。

冨安はチームの中では比較的元気でダイナミズムがあったが、右WBボタカを始めとして周りが低調ではどうしようもない。遠藤は中盤で動き回っていたが、戦術が整理されていないために攻撃面での効果は無し。逆にしっかりとバランスを取って守備を安定させ、攻撃を組み立てるべきだった。そこはずっと彼の課題だけど。

鎌田については、相棒のボリの動きが悪くて自分で基点にならざるを得ず、裏抜けをするがパスは出てこず、後半は疲労でめっきりボールに触る回数が少なくなり、得意なキープも不安定で調子が明らかに落ちている。ここが辛抱どころだ。