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「チームに勢いが出て来たが、アジアカップ帰りの吉田に席は残っているのか」イングランド・プレミアリーグ第18節 ハダースフィールド-サウサンプトン

ハッセンヒュッテル監督が就任、前節は久々にリーグ戦で2勝目を飾ったサウサンプトンは、降格圏に沈むハダースフィールドちアウェイで対戦。ハダーズフィールドのフォーメーションは3-4-1-2で、サウサンプトンは3-4-2-1、吉田も3バックのセンターで先発した。

試合はどちらも積極的に高い位置からプレスを仕掛け、ビルドアップよりは早めに前線へめがけてボールを放り込み、セカンドボールを拾って素早く攻める攻撃に終始する形。

それでもボールを繋ぐ意識が高かったのはサウサンプトンで、前半15分に吉田のボランチへのパスから縦にボールが繋がれ、最後は股抜きのスルーパスに抜け出したレドモンドが冷静に決めてサウサンプトンが先制点をゲットする。

サウサンプトンはこれで自陣に5バックを引いて待ち構える守備に切り替え、ハダーズフィールドの攻撃はとにかく前線を走らせて一本のパスで裏を取るような形のワンパターンで、吉田もさほど苦労せずパスをカットして対処する。

そんな感じでしばらく膠着状態が続いて迎えた前半41分、ハダーズフィールドの組み立てを高い位置でサウサンプトンがカット、ラストパスが相手のDFに当たった跳ね返りをイングスが拾ったところで足を引っ掛けられ、サウサンプトンにPKの判定。これをイングス自身が決めて2点目。

後半に入って10分を過ぎると、どちらも中盤でスペースが生まれるようになり、ハダーズフィールドもパスを繋ぐ余裕が出て来る。すると後半13分に、ハダーズフィールドはゆったりしたパスワークから、突然ビリングがミドルシュート、無回転のボールは強烈なスライスがかかってサウサンプトンGKマッカーシーが逆を取られてゴールイン。

サウサンプトンは中盤でのプレスが落ちてラインが上げられず、ハダーズフィールドにバイタルでボールを繋がれ波状攻撃を浴びるが、PA内で崩し切るような器用さは無く、最後はドッカンシュートなので何とか守りきれている。

すると後半25分、エアポケットのようにサウサンプトンがカウンター攻撃、右サイドでレドモンドが相手のボールを奪い、折返しをオバフェミが決めてサウサンプトンが大きな3点目をゲットする。

こうなるとサウサンプトンはもう引きこもり、ハダーズフィールドがサイドを完全に支配してパワープレイ気味にクロスの雨を降らせるが、吉田を中心としたサウサンプトンの守備陣は中央を固めて跳ね返す。ロスタイムには決定的なクロスを通されるが、何とかタイミングが外れて失点を免れ、そのまま1-3で試合終了。

サウサンプトンはアウェイで3点取っての連勝と結果は申し分無いが、ハダースフィールドの雑なサッカーに助けられた面は多く、まだ全体的なプレス戦術の浸透度、そしてスタミナという点ではライプツィヒレベルに遠く及ばない。ウィンターブレイクが無いイングランドで、吉田がアジアカップで抜けてしまうのはチーム作りの面でも痛いのだが・・・

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