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「岡ちゃんのロマン病で”必昇”が挫折、来期は真骨頂であるリアリズムが発現されるのか?」JFL 2ndステージ第15節 FC今治-ホンダロック

昨日は、JFLからJ3への昇格がかかった試合というのもあって、スカパーでFC今治対ホンダロックの試合を中継していたので、夜にその試合を見てみた。

とは言え、今治は6連勝で一時はJ3の昇格圏内である4位まで上がったものの、Mioびわこ滋賀との対戦で敗れて5位に転落し、自力昇格が無い状態での試合で、昇格するにはソニー仙台の引き分け以下を待つのみという状態。しかしホームの「ありがとうサービス. 夢スタジアム」には、ほぼ満員の4805人が詰めかけた。

6月末に吉武監督を解任し、その後は工藤監督がチームを率いている今治、現在のフォーメーションは4-2-3-1で、ホンダロックは3-4-2-1の形でスタート。

前半3分に、今治はバックパスの処理をミスしたところを拾われ、右サイドからのクロスに大山が合わせてホンダロックが先制点をゲットする。今治は9分にもビルドアップのミスを拾われピンチを作ってしまう。

ホンダロックの守備は、まずはゾーンで待ち受けてボールが自陣に入ったら早めのマンマークを付ける形でしっかりと今治の攻撃を寸断、序盤はホンダロックが試合のペースを握る。

しかしようやく前半23分に今治がファーストシュートを放つと、そこから今治が立て続けに速い攻撃でシュートの場面を作ると、31分に相手のバックパスを拾って有間がシュートも、GKの飛び出しでコースがずれてゴールならず。前半の今治はシュート3本と厳しい内容で試合を折り返す。

後半9分、右サイドでの有間のドリブルから、クロスはカットされたが再び繋ぎ、最後は三田がゴール左隅に見事なシュートを決めて今治が同点に追いつく。その後も三田、片井と立て続けに決定的なシュートを放つも、ホンダロックGK鶴崎にファインセーブされる。
その後も足が止まりかけたホンダロックに対して今治は攻撃を仕掛け、後半31分には左サイドのスルーパスから飯泉がフリーでシュートもスライスになって右へ大きく外れる。37分にも宮本のミドルがゴール前で体を張ったクリアに遭う。しかしその後は今治にも疲れが見え、試合はそのまま1-1のドローで終了。

監督が変わってから今治の試合を初めて90分間見たわけだが、吉武時代からすると全体にバランスが取れたサッカーになっている。ビルドアップから中盤で組み立て、サイドへ展開してい基点を作り、ニアゾーンを使ってフィニッシュという攻撃に形は出来ている。後はゴール前での力強さ、決定力があればというところだが、それが一番難しい。

リーグで4位を争っているソニー仙台が、FCマルヤス岡崎との試合を3-0で勝利したため、これで今治の順位は5位で確定。オーナーの岡ちゃんも現地で試合を見守っていたが、残念ながら今シーズンもJ3への昇格が叶わなかった。もっと早く吉武監督を諦めていればねえ・・・岡ちゃんのロマン病は根深いからなあ(笑)。

試合後の会見では、今期での昇格を公約にしていただけに来期は厳しい運営を強いられるとの発言があり、岡ちゃんの表情を見ても相当苦しい内情が垣間見える。ただ南アフリカW杯で見せたように、ここぞという時の開き直ったリアリズムの凄みが岡ちゃんの真骨頂でもある。何とか頑張ってほしい。

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