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「ヨヴィッチの5得点大爆発を後ろで支えた、カイザー長谷部の絶妙なラインコントロール」ドイツ・ブンデスリーガ第8節 フランクフルト-デュッセルドルフ

昨日は身内に不幸があってお通夜に行っていたので、試合のレポートはごく簡単に。

Aマッチウィーク明けのブンデス最初の試合。3連勝で10得点と絶好調のフランクフルトは長谷部は3-1-4-2のDF中央として先発、逆に3連敗中のデュッセルドルフは宇佐美がベンチスタート。

試合開始から長谷部が作る高いラインコントロールで、ホームのフランクフルトが圧倒的に優勢な試合運びを見せてスタート。

前半19分にVARでPA内でボドツェクのハンドがあったとしてフランクフルトにPKが与えられ、ハラーが決めてフランクフルトが先制点をゲットすると、27分には左からのクロスをヨヴィッチがアクロバティックなボレーを決めて2点目、34分にはハラーのポストプレイからヨヴィッチが決めて3点目。

後半早々にカウンターからハラーが4点目を決めた後は、デュッセルドルフがルケバキオが1点を返すが、その直後にカウンター返しで最後はヨヴィッチがクロスからターンでシュートを決める。

その後は当然デュッセルドルフが破れかぶれで攻勢に出るものの、長谷部が率いるフランクフルトの守備にヒビすら入れられず、後半23分にスローインからの流れでデュッセルドルフのボールをPAで奪ってからヨヴィッチが4得点目となるゴールを決め、26分にはヨヴィッチ5点目、チーム7点目となるヘディングを決めてやっと打ち止め。

フランクフルトは、3バックの両CBは長谷部のラインから後ろに下がらなくても良いという絶対的な安心感があるので、どんな場合でも長谷部が能動的にラインをコントロール、デュッセルドルフのスルーパスをことごとくカットして戦意を喪失させたのは恐るべき統率力と言うしか無い。

デュッセルドルフはチームの方向性としてはフランクフルトと似たコンセプトだが、ボール運びのスムーズさなど全てにおいて完成度が1ランク低かった事が、ここまでの差をつけられた要因だったと思う。この流れでは宇佐美がいてもどうしようも無かっただろうが、テストとして割り切った起用をしても良かったのではないだろうか。

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